野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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休日って、なんだかありがてえじゃねえか・・・・(クリクラ日記6)



 部活動がやけに盛んな我が学校(というかこの業界?)では、私のような帰宅部の学生というのは、どちらかというと珍しい存在であるらしい。帰宅部の同級生は他にも結構見かけるし、自分では大して変わったことはしてないと思ってここまできたが、ちょっとした自己紹介の際に『帰宅部です。』などと言うと、驚かれることが多い。
 これは、私の学校にはこびる、「学生は部活に命を懸けて当然」という仮説(「伝統」ではなく、ただの「仮説」)のためであろうか。あるいは単に、私のルックスと、「帰宅部」という事実のギャップに驚いているだけであろうか。私は中高時代をひたすら部活動に打ち込んで過ごした、正真正銘、体育会系の出身である。その証明として、今や、ラグビーや何かしらの格闘技をやっていそうなゴツい見た目に仕上がっているので、こんな野郎がよりによって帰宅部だと言うのは、たしかに意外に思われても仕方がないかもしれない。ちなみに、ここでは便宜上、「帰宅部」という表現をしたが、この言い方は実はあまり適当ではない。というのも、帰宅部の他のクラスメイトたちは「帰宅部」として、学校祭などでちゃんと活動をしているが、私はそれにすら参加していないので、「帰宅部」にも所属していない「無所属」といった方が的確だからだ。

 されて困る質問が、ある。「いつも、家で何してるの?」という種類のものだ。部活に入らないなんてマジありえない人たちは、帰宅部への純粋な好奇心から、あるいは「下には下がいる」とか「自分は標準だ」とかいう一種の安心を求めてこのような問いをかけるのだろうが、私にとって、これ以上に困り果てるものはない。そもそも、この質問にはどうにも答えようがないのだ。
 くどくど長々と話せるならまだいいが、長話は疲れるからしたくないし、第一、あちらもそこまで求めてはいないのだ。気の利いた言葉一つで返せればお互いにいいのだろうが、私は、世間一般の人々と同じように、一言で簡単に言い表わせるような単純な生活をしているわけではない。暮らしを成り立たせる無数の場面の中で、私の生活を象徴している一幕はどれなのか、深く考え込んでみても一向に答えが見えてこない。だから、件の問いに対する私の答えは、申し訳ない(そして、情けない)ことに、いつも『ワカンナイ。』になってしまうのだ。部活に入っていたり、バイトをしていたりすれば、一言で答えられるのだろうか。

 部活もバイトもやっていない堕医学生の私にとって、土日の休みは、平日の放課後を延長させたようなもので、今まではそれほど特別なものには思えなかった。だが、四月からクリニカルクラァクシップが始まり、登校は早く下校は遅くなって、日中の疲れから家に帰ってもしばらくはバタンキューとなって動けなくなり、復活しても勉強はしなくちゃいけないから、床に着くまではほとんど机に向かって過ごす、という生活を始めてからは、毎週末がとても有難味のあるように思えて仕方がない。近頃の私は、次の週末がやってくるのを、日曜日の夜から待ち遠しく思っているのだ。
 放課後も土日も変わらずに、自分の時間に没頭していた私だが、平日の夜をその用途に使えなくなったいま、たまの休みにやる趣味の活動が、もう愛おしくてたまらない。例えばXTCあたりを聴きながらブーツの手入れをしたり、ぶらりと気まぐれに出かけたり、友人とドライブに行ったりして、いつもとは違った時間を過ごすことで、『ああ、オレはいま休んでるんだなあ。』という実感を、しみじみと得られるようになったのだ。今までのように漫然とした休日を過ごすよりも気分転換がうまくできて、ON / OFFのメリハリのついた暮らしになっている気がする。こういう暮らしの方が、案外自分には合っているのかもしれない。


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↑質のいいエイジングは日々のお手入れから!










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  1. 2015/05/31(日) 17:55:34|
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おばあちゃん世代にモテるみたい(クリクラ日記5)

 クリニカルクラァクシップの第二シーズンが始まった。これから四週間は、学校のとある内科の一員として、臨床実習の日々を過ごすことになる。この診療科は、我が国においてトップの権威を誇り、プロフェッショナルというべき先生方も多く所属している。大きな理想を掲げている者の集まりであるため、私たち学生に求めるものもそれなりで、これまでの講義や実習でそれを知り尽くしている多くの学徒たちは何かと敬遠しがちなのである。もちろん私もそれを知っていたが、これからの長いキャリアのうちのたったの一か月、せっかくだからこの大学らしいことをしたくて、迷いなく実習先へと選んだのだ。ちなみに、私は将来この分野に携わるつもりは一ミリもないのだが、実習初日に指導医の先生から「いやー、ここを選んで来るってことはさ、もう志望してます!って感じの人がほとんどだからさ、六年生のことは大事にしたいよね。」という言葉をかけられ、いきなり後ろめたい思いをした。
 実習は、多くの人が思っているよりも厳しくはないが、やることが少ないわけでは決してなく、かつやんわりと拘束をされ、自由時間は少なく、毎日帰宅できるのは日が落ちてからである。おそらく医者として働き始めるとこのような暮らしになるのだろうと、一年後の疑似体験だと思えば少しは意味が出てくるかもしれないが、それでも学生がここまでするのは少し違うような気もするわけだ。“勉強になる”ことはあっても、決して“勉強ができる”環境ではない。指導医の先生によれば、「前(のシリーズ)できた学生さんは、あまり病棟にいなかった。」らしいので、ひょっとすると、私が柄になく頑張りすぎちゃっているのかもしれない。

 私は最初、二人の患者さんを担当として受け持つことになったが、どういうわけか、配属されたチームが診ている患者さん全員の診察をすることを、やんわりと強いられている気がした。その“空気”を察した私は、朝夕のチーム回診以外に、自分ひとりで、チーム担当の患者さん全員の診察をしに回っている。そして、全員分のカルテも書いている。学生の私に、いきなりこれはキツい。それは御無理というものだ。やっぱり私は頑張り過ぎているに違いない。
 現在、我がチームが診ている患者さんたちは―これはどこの病院もどこの科もどこのチームも似たようなものであろうが―高齢の方が圧倒的に多い。そして全員が女性なので、最近の私は、毎日いろいろなおばあちゃんたちと話をして回っているということになる。あまり嬉しくないギャルゲー(苦笑)。
 前から薄々勘づいていたが、どうやら私はおばあちゃん世代にモテるらしい。「かっこいい」だの「男前」だの「ハンサム」だの、いつもは決して貰わない(貰えない?)タイプのお褒めのお言葉をしょっちゅう頂いちゃっている。これほど頻繁に言われると、『あ、やっぱり?』と勘違いをしてしまいそうになるが、概して、白衣を羽織ったりスクラブでキメたり、トドメにメガネをかけたりすれば、どんな野郎でもそれなりに男振りが良く見えるもの。白衣効果の錯覚に囚われた患者さんたちの言葉を真に受けてはいけないぞ。病院では流石にお仕事モードでそれなりにキリリと真面目に見えるが、これは一種の“変装”である。真の姿を見てみろ。普段の自分はただのキモオタで、武藤敬司のモノマネばかりしている哀しきピエロでしかないのだから。



 とある患者さんとの会話。
患者さん(おばあちゃん。以下「P」)「(私が左手につけている念珠を見つけて)先生、これ彼女からもらったんですか。」

 どこの世界に念珠を恋人に贈る女の子がいるのだ(CV:キートン山田)。

犬『いえいえ、自分で買いましたよ。』
P「え、でも先生、彼女とかいるんでしょ。」
犬『いや、イナイデス。』
P「あれ、ひょっとして先生結婚もしてないんですか。」
犬『はい。』
P「はあ~、もったいないっ!」
犬『(もったいない・・・・?)いや、私だってねえ、相手がいればすぐにでも結婚したいですよ!

思わず本音が出てしまいました。猛省。


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↑オレ「イィーヤ!」って感じでモノマネしますけどこんな私でも結婚できますか?(真摯)










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  1. 2015/05/28(木) 19:12:34|
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核P-MODEL 2nd LIVE「パラレル・コザック」DVD発売決定!

 2014年1月11~14日、赤坂BLITZにて行われた、平沢進の伝説の個人ユニット・核P-MODELの9年振りにして弱冠2回目のライブ「パラレル・コザック」のDVDの発売が決定、告知された。





 ヒラサワソロ名義ではなく核P-MODELだからこそ生み出せる、実に胡散臭いバックグラウンドストーリーを携えて開催されたこのライブは、「音楽産業廃棄物」時代以来という終始ギターを抱えっぱなしのヒラサワ、御大とゲストのPEVO1号氏が脚立に上がってグラインダーで火花を散らしながらの名曲「白く巨大で」、「それ行け!Harycon」演奏中に突然現れて田中靖美さんばりに狂気のキーボードソロを披露する福間さn・・・・謎の帽子男、「ENOLA」を始めとしていつになくアクション多めのサービス大盤振る舞いなどなど、今まで見たこともないような光景が次々と展開され、馬の骨の間では今も語り草となっている(と思う)。かくいう私も、前の三日間を会場に足を運んでダイレクトに体感をしたが、核P-MODELの胡散臭さ、プレミア感、そして芯からシビレルかっこよさに熱狂した。
 全馬骨待望のライブDVDの発売が決定されたわけだが、ダイジェストムービーを見るだけでも、当日の会場の熱気が強く伝わってくる。胡散臭かっこいい核P-MODELの世界、我々が思いもしなかった奇妙な光景が、いつでもどこでも観れるとなっては、これは馬骨であれば即購入余裕の代物になるであろう。


 核P-MODEL 2nd LIVE「パラレル・コザック」DVDは、現在絶賛注文受付中。2015年6月3日発送開始の予定だそうだ。

核P-MODEL「パラレル・コザック」特設ページ










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  1. 2015/05/27(水) 19:45:32|
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手帖へのこだわり

 私は、文房具や雑貨などの“モノ”が全般的に好きなのだが、人が、自分の使っている“モノ”について話しているのを聞くのも、また好きである。先日、とある同業者が書いたこんな記事も、楽しく読んだ。

「手帳へのこだわり こなりかほのそんなとこ」

 他の多くの人と同じように、手帖は私の生活に必要不可欠なものである。今日の予定からこの先一年間の展望まで。悪だくみの計画から日々のtask管理まで。手帖がなければ、どれも確りとこなすことができなくなってしまうだろう。

 大学に入学する前、諸々の準備に奔走していた頃、母や姉に言われるがまま、私は初めて手帖を有った。今まで手帖というものを使ったことがない私は、『どうして手帖なんて買わきゃいけないんだろう・・・・。』と、母や姉の薦めを疑問に思いながら、見た目重視で適当に手帖を選んだ。そして大学の一年次を過ごすなかで、すべての予定は自分で決めなきゃならないということに気づき、段々と手帖の役割を理解していくようになったのだった。
 大学生活最初の一年は、適当に手帖を選んでしまったが、それ以降は、毎年Quo Vadisの手帖を愛用している。Quo Vadisはフランスのカンパニーで、田舎モノの私は本来だったら一生出会うことのないものであるが、以前愛読していた雑誌の特集で、偶然にこのメーカーの手帖を知ったのである。あまりにも特徴的な正方形の紙面に洒脱なフォーマット。これを見た瞬間、そのモダンなルックスにビビッときたのだった。他のメーカーの手帖と比べるとだいぶ価格帯は上がるが、私を一年間支える武器になるのだから、こだわりにこだわり抜いた方がいいと考えている。


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 私が手帖に求めるものは、
 ・一か月のカレンダー
 ・一週間ごとの頁
そして、
 ・たくさん書き込めるメモ欄
である。
 一か月ごとのカレンダーは、一か月、そして二か月三か月、果ては一年間と、長期の全体的な展望を見渡すのに便利である。予定の混み具合や書き込みの多さで、各スケールでの忙しさも大まかに視認できる。
 一週間ごとの頁は、もっと詳細なことを把握するのに使う。私は何をするにも、自分を要項でガチガチに固めたい性質なので、具体的な場所や時間、その他の重要な情報は、できる限り細かく書き込んでいく。私が愛用するQuo VadisのExecutive Notesシリーズには、見開きの一週間ごとのコーナーに、頁の半分を占めるメモ欄がある。予定欄に書ききれなかったことはここに記録しておくことができるし、その週のうちに果たすべきtaskや、日々のちょっとしたアイデアなども記したりして、大いに重宝している。


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↑今月のカレンダー。各日の予定や各種taskのdeadline、はたまたどこに移動するのかやどこに泊まるのかなどの他に、外食したお店や、観に行った映画や展覧会の名前なんかも一々記録している。怪しげなシールは無視してね。


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↑ある週の一週間ごとのコーナーとメモ欄。予定欄に書くのは、だいたい一か月のカレンダーと同じことである。メモ欄にいろいろ書くこともあれば、何も書かないときもある。旅先で見つけた記念スタンプを押し集めることも多い。「スタンプ帳買えば?」などと言われることもあるが、普段遣いの手帖に押すからこそ愛着が湧くものだと思う。


 予定の管理の仕方にはいろいろな方法があると思う。最近は、スマートホンなんかを利用している人も多いようである。私はスマートホンを所有していないから、この方法を採ることはできないが、もし仮に、私がスマートホンを有ってみたところで、予定の管理は今までどおりに手帖で書き記すことで執り行うだろう。思うに、私は手帖という“モノ”そのものが、あるいは「手帖に予定を書く」という行為そのものが好きなのかもしれない。


 まだ何も書かれていない予定表なんでも書けるこれから書ける ~俵万智~


 まっさらな頁に、世界中のドコを探してもここにしかない自分だけのフォントで、予定が一つ二つと次々に埋まっていくのが、心から楽しいのだ。









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  1. 2015/05/26(火) 19:34:57|
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ゆりてつ!―由利高原鉄道(鳥海山ろく線)の旅

 長期休暇等の折、私が新潟無機終焉都市から故郷・秋田県に、鉄道を利用して里帰りをするには、主に二通りの方法がある。一つ目は、新潟から白新線・羽越本線・陸羽西線・奥羽本線と乗り継いで、湯沢で降り、親に車で迎えに来てもらう(私の田舎町は鉄道が通っていないので)というもの。二つ目は、新潟から出る特急いなほに乗って日本海沿いをひたすら北上し、羽後本荘で降りて、親に車で迎えに来てもらうというもの。今まで電車を使って帰省するときは、上記の二法のいずれかを用いていた。
 だが今回の帰省は、いつもと少しだけ趣向が変わっていた。特急いなほに乗る方法を軸としているのだが、そこからもう一つ、新たな路線を加えることにしたのだ。羽後本荘から連絡をするローカル線・由利高原鉄道(以下「ゆりてつ」)である。よくよく考えてみれば、どうして今までゆりてつを利用しなかったのだろう。というのも、羽後本荘よりも、ゆりてつの終点・矢島の方が、はるかに実家から近いのである。
 ゆりてつは、羽後本荘から矢島まで、走行時間にしておよそ四十分というわずかな区間を結ぶ、まごうことなきローカル線である。私の、故郷・秋田県の鉄路全制覇という小さな野望の件もあるし、以前、家族がゆりてつに乗車したことを自慢してきて少し悔しかったということもあって、今春に乗った秋田内陸縦貫鉄道と並んで、乗車を心から夢みていた路線である。

 新潟発の特急を羽後本荘で降りて、ゆりてつに乗り換える。ホームに停車している列車は、ローカル線の証である一両の編成。ゆりてつでは、松山せいじ作の漫画「ゆりてつ~私立百合ヶ咲女子高鉄道部~」とコラボをしたラッピング列車なども走っているが、今回はスタンダードなデザインの車両の乗車となった。ゆりてつでは、全国各地のローカル線と同様に期間イベントなどを積極的に催しているようだが、この日はゴールデンウィークの最中ということで、鯉のぼり列車(車内に鯉のぼりがいっぱい☆)の運行がされていた。列車内のみならず、駅構内や、各駅のホーム、はたまた沿線の要所要所で鯉のぼりが上げられていた。昨今、鯉のぼりを上げる家庭はあまり見かけなくなっている。以前は私の実家でも大きな鯉のぼりを挙げていたが、いつの頃からかその習慣はなくなっていた。そういう意味でも、青空に泳ぐ鯉のぼりを見るのはなんだかなつかしくて、心穏やかな気持ちになる。ちなみに、ゆりてつといえば、おばこ姿に扮したアテンダントさんが名物にもなっているが、残念なことに、私が乗った列車には不在。ちぇっ。
 一両の車内は、先述の通り、小さな鯉のぼりがたくさん飾られていたが、座席としては主にボックス席が用意されていて、各ボックスに広いテーブルが備えられている。いかにも、こちらのテーブルでお弁当をどうぞ!と言いたげな風情であるが、私は先の特急の乗車のうちに早めのランチを摂ってしまっていた。観光気分ではなく、日常の交通として利用する地域住民のためか、対面式の座席も車両の前後に少しだけ設置されている。車内にはしっかり御不浄もあるので、何かと安心だ。
 羽後本荘から終点の矢島まで、およそ四十分の短い旅。本庄の住宅街を抜けたと思うと、次第に車窓の景色は農村のそれとなる。各地のローカル線には、のどかな風景の中を走るものが多いが、このゆりてつについては、線路が農村の集落ではなく、農地を切り裂いて伸びているような印象を受ける。左右どちらにも田んぼが広がっている景色がほとんどである。季節的に田んぼには水も張られ始め、年間通じていちばん爽やかな、そして私にはなつかしい田園風景がそこにはあった。どうして水の張られた田んぼは、あんなにもキレイに空を映すのだろう。
 ゆりてつは、鳥海山ろく線とも呼ばれているが、その名の通り、車内からは、“秋田富士”こと鳥海山を望むことができる。羽後本荘~矢島だと、ちょうど鳥海山に向かうように走行をするので、眺めやすい。雪国・秋田にも春が訪れ、人々は実りの秋に向けて田植えを始めるという時候にも関わらず、鳥海山にはいまだに白銀の陰影が残っていて、緑の映える周囲の景観と比べてみると、明らかに浮いている神妙な姿になっている。山岳信仰というものが生まれたのにも頷ける光景であった。ちなみに、鳥海山はこの辺りから見ると、ただただ裾野が広がっているだけだが、私の田舎町を含む雄勝地域から見ると、“秋田富士”の異名にふさわしい、実に均整のとれた壮麗な様を認めることができる。
 ストレスとは無縁の、実に土臭くて日本的な沿線を走り抜けて、列車はあっという間に終点・矢島に着いた。まだ五月の始めだというのに、外は蒸し暑い。矢島駅構内もまだ冷房は入っていないのか、なんとも嫌なあたたかさが漂っている。ここで、迎えの母親と合流である。さて、矢島駅にきたからには、ゆりてつ名物である、売店の主・まつ子さんに会わないといけないというのは、オセアニアじゃあ常識なんだよ!まつ子さんは大変に話し好きという評判だったが、まあ、そういう人はザラにいるよね、と穿った印象を抱いていたところ、まつ子さんの話し好きは予想以上に凄まじかった。まず、駅の利用者のハント率が凄い。売店から離れたところを歩いていても、「お兄さん!お兄さん!半ズボンのお兄さん!」と呼び止められ、気がつけば梅風味のお水を振る舞われている。まつ子さんに呼び止められた人は、みな売店に寄っていってしまうので、売店の周りはやけに賑わっている。そして凄まじい勢いで多くの人に話しかけたり、売店業務をしたりと忙しいのに、ちっとも疲れを感じさせないまつ子さんは恐ろしい素人である。母親はまつ子さんに会うのは初めてではないので、色々と踏み込んだ話をしていたが、聞くところによると、母親の知っている人がまつ子さんの親戚であったらしい。世間は狭いものだ。まつ子さんからは、最後には「早く嫁もらえ!」という激励を受けた。いやあ、すぐにでも嫁がほしいのはやまやまだが、いかんせん好い人がいなくてねえ・・・・。もう、やんなっちゃう。
 矢島駅には、季節柄巨大な鯉のぼりや、超年代モノの手書きの鯉のぼりなども飾られていた。また、漫画「ゆりてつ」関連の展示もあったので、少しこの作品に興味が湧いてきた。噂によれば、ただ女の子がかわいいだけの漫画ではないらしい。ひとしきり見学して、車に乗って故郷に帰る。矢島は私の田舎町の隣の町である。道中、我が町の名所旧跡である「石馬ッコ」を久しぶりに見かけたが、改めて見ると実に薄気味の悪いスポットだと感じられた。


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  1. 2015/05/25(月) 20:22:53|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

筆者結語

日常系赤面ブログ「野良犬の生活」を応援していただきありがとうございました

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 はじめましての皆さんへ

長い間ありがとうございました

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