野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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津軽 六、新青森

覚醒。
はいはいまた五時半辺りなんでしょうと予測をして時計を見る。あたり!
楽しい旅行の最中だったらまだいいんだけど、実家で暮らしている時にこんなに早く目を覚ますのは正直やめてほしい。
やめてほしいと言っても、こういう設定にしているのは他ならぬ自分の身体なのだから仕方がない。
布団の中でうだうだしているのもなんだから、この日もこの時間から行動を始める。
せっかくだから朝のベイエリアでも散歩しに行こう。


宿舎から歩いてすぐ、朝日を浴びるアスパム。とてもユニークな外見をしている。

130911_060629.jpg


アスパムの後方には青い森公園がある。
初日にナイト・ウォーキングをしたところだが、ここは朝の方が散歩にはいいんじゃないかと思っていた。
この公園は本当に羨ましい。自宅の近くにもこういうのがあればいいのに。
自宅のすぐ近くに海はあるのだが、個人的には散歩する用に舗装をしてほしい。
味気のなく歩きづらい砂浜があるのみであるし、近くには車がたくさん通る道路もあって、騒騒しいうえに結構危ないのだ。
そこを行くと、この青い森公園みたいなのは舗装されているし、海に近接しているし、小休止のためのベンチもあるし、チャリも安全に通れるほど広いし、騒騒しい車道が近くにないし、実に散歩に打ってつけなのだ。
そのためか、青森市民も散歩やランニング、はたまた釣りや太極拳(←)など、思い思いに気楽にこの公園を利用していた。

130911_061756.jpg

青い森公園から見る海。
浜風にあたりながら静かに海を眺めていると、まるで時間は幾らでもあるような気になる。
旅行で訪れている場所とは思えないほど、リラックスした状態になる。

青い森公園から、桟橋・ラブリッジを渡ってA-FACTORYの方へ。
せっかくなので、朝のベイブリッジにも上ってみることにした。

130912_065233.jpg

正式名称は未だ分からないが、この大きな柱は、夜のライトアップされた姿もいいが、朝日を浴びただけのすっぴんも潔くていい。
朝の空気の中で高い所を歩くのは気持ちがいい。車の音はうるさいが、それを気にするよりも、爽快な景色を楽しもうという気になる。

ベイブリッジ上から見下ろす八甲田丸
初めてこれを見た時は、おお、これがあの八甲田丸かと思ったものだが、ここまでくると、その八甲田丸さえ風景の一部だと感じる。そこまでこの光景が目に馴染んだということだろう。

130912_065105.jpg

ベイブリッジを降りて、宿舎へ引き返すルートに乗る。
その途中にある、ねぶたの館 ワ・ラッセ

130912_063927.jpg

私は結局この施設には行かなかったが、個性的な見た目のインパクトが強い。
今夏のねぶた祭りでも活躍したねぶたが展示されているようである。
ねぶた祭り。これも一度は見てみたい。

宿舎に戻ってきたが、旅先での早朝散歩はやはりいい習慣だと思う。
ランニングでもいいのだが、とにかく自分の足でしっかりと歩いてみる方が、その街の表情がよく見えてくるような気がするのだ。

その他一般的な朝の習慣については流石に記録する必要はないと思われるので省略する。
宿舎を出るので軽く清掃をする。
中学・高校と、部活の遠征・合宿・大会等で、多くの宿に滞在をしてきたが、
その時に授かった部活動の教えとして守ってきたものに「来たときよりも美しく」というのがある。
実際に言葉通りのようにするのは無理なことだと思うが、大事なのは心意気である。
精一杯自分達も掃除や整理をするように励むのだ。

今日は15:00少し前に弘前駅を発つ列車に乗って秋田に帰らなければならない。
振り返ってみると、楽しい時間が過ぎるのは本当に早い。
その電車の時間までは結構間があるから、それまでどこに行くかを昨夜から考えていたが、
結局朝一で、まず青森県立美術館に行くことに決めた。
浅虫水族館と迷ったが、水族館にオープンから入場し、ひとりでイルカショーを見ている私の図を想像すると、大変に心細い感じなので、今回は見送ろうと思ったのだ。

青森県立美術館だが最寄りは新青森駅である。
新青森駅は青森駅のすぐ隣にあるので、なんだすぐ行けるじゃんと思って悠悠と青森駅に向かうと、
なんと次の電車まで30分待ち。
意外と本数が少ないんだな。
とりあえず待ってる間に青森駅構内にある「駅の駅」に寄ってみた。
なんだったら家族へのお土産を買ってしまおうと店内を見て回るが、
青い森鉄道鉄道むすめグッズに思わず目が行ってしまう。
ここ青い森鉄道には、八戸ときえという鉄道むすめがいるみたいだ。

http://tetsudou-musume.net/contents/chara/chara.php?cid=PL08
↑鉄道むすめ公式サイトより、八戸ときえのプロフィール

彼女のフィギュアなどもあって、そのグッズ展開っぷりには驚いた。
地方の企業・自治体でも、このようなキャラクターで売出しをする所が最近急増している。
やはり金は落ちるんだろうな。
私はこの方面に理解を示す、というか金を落す側の人間であるが、それでも流石にこの方法の氾濫には顔をしかめずにはいられない。

記念にフィギュアでも買おうかと考えたが、それは見送る。
家族へのお土産を購入。ねぶた漬
この時の私は、ここで購入したねぶた漬と全く同じものが、田舎のスーパーで普通に売っている事を知らないので幸福である。

さて、ここまでいろいろありながらも、電車に乗って無事新青森駅に到着なのである。
新青森駅といったら、東北新幹線が開通しており、この辺り一帯の交通の一拠点となっている。
チャンスがあればE5系「はやぶさ」の写真でも撮りたいなと思うが、その機会は今回の旅では訪れることはなかった。嗚呼。
新青森駅から目的地の青森県立美術館まで行く方法として、青森観光バスが運営する シャトルdeルートバス「ねぶたん号」を利用しようと考えていた。
このバス路線、名前はあまりセンスがないが、青森市内の名所や市街地を循環するもので、運賃は一回乗車で200YENとお得な感じなのだ。
弘前市における土手町循環バスに類したものと思ってくれればいい。
早速バス停に行ってみて、時刻表を確認してみると・・・、

一時間待ち。
なん・・・だと・・・?
弘前の循環バスと違って、なんと時間の融通が利かないことよ。
これは悠長に待っていたら後後自由時間がなくなるパターンである。
しょうがないのでタクシーを使う。タクシーは金銭的問題から旅行ではあまり使いたくないのだが、金よりも時間が大切。背に腹はかえられない。
余談だが、タクシーの運転手は大変穏やかに話してくれた。タクシーの運転手とひとり旅行先で会話するのはこれが初めてである。
一般的には大したことのない出来事であるが、私の場合だとそうはいかない。
私もまだまだ世間と関わることのできる部分が残っているのだなと何やら一安心したような気分だった。


散在の車は、私を青森県立美術館まで運び、降ろす。

CIMG0922.jpg

青森県立美術館。
外装もシンプルながら、洗練されててお洒落な感じなのだ。
この美術館はユニークなところがあって、入口が複数箇所あるようだった。
中も白を基調としたシンプルなデザイン。
総合窓口で親切丁寧な案内をうけて、言われるがままエレベーターに乗る。
このエレベーターでは階の選択はできず、乗ったら勝手に上に昇るか、下に降りるかのどちらかの動きをする。
往きの場合は、展示室が地下にあるので下の方向に動く。
降りて行くにつれて照明もほの暗くなり、雰囲気を演出する。ハイセンス。

特別展示も開催されていたので、常設展示の観覧料と合わせて購入。
さっきのタクシーでの出費が財布の中に大きなダメージを与えていることを確認して、少し陰鬱とした気持ちになる。
私はお金が大好きなので、もし金が無い状態に陥ると、一気に心も荒んでしまうのである。小さい男である。

まず入るのは、今回楽しみにしていた「アレコホール
個人的な目玉にいきなりお目にかかれて、出鼻をくじかれた。
この巨大なホールに展示されているのは、ロシアの画家シャガールが描いた、バレエ「アレコ」の舞台背景画の中の、第一幕、第二幕、第四幕の三点だ。
画が幕に描かれてあるので、一枚一枚が巨大で見上げると圧倒される。
いや、むしろ画に吸い込まれるという感覚だろうか。
幻想的な画の内容も、この吸い込まれるような感覚を手助けする。
私はシャガールを知らない。「アレコ」を知らない。
だが、この画は好きになった。
アレコホールには椅子(これまた芸術的なデザイン)が置かれてあるので、腰かけてゆっくりと鑑賞できる。
初っ端から結構な時間をこの空間で過ごした。
この後に特別展示、常設展示を観て回った後にも、再びこのホールに戻って来て、また椅子に座って画を長い間眺めた。
何が有名な絵なのか、何が価値があるのか、といったような知識教養は私は持ち合わせていないので、
美術館を回ってみて、好きな作品が見つかったら、飽きるまで眺める、というのが自分に合った鑑賞方法だと思う。

さてこの日行われていた特別展示は、
「横尾忠則の「昭和 NIPPON」-反復・連鎖・転移」
というものだった。
恥ずかしながら、私は横尾忠則がどういう人物なのかが分かっていなかったのだが、
せっかくだから・・・、という実に消極的な気持ちをもってして、鑑賞することに決めた。
ポスターを見る限りでは、アバンギャルドな作品を展示していそうだけど、とにかく入ってみる。
感想。なんだこれは。
好きか嫌いかとかそういう事ではない。なんだこれは。
横尾忠則の作風は一貫していないので、どうしても掴みきれない。
不気味で、かつ悪趣味ではある。
だが、ここにおいては、最近多くの人が守ろうとヒステリックになっている「健全」というものがまるで中身のない幽霊のようなものに感じた。
陰惨醜悪怪奇」をはじめとする、近頃急速に排除されている感情を刺激する作品の数数に顔をしかめながらも、どこか惹かれてしまう。
多くの人が考えたくないもの、隠したいものを見とおすことのできる目を持つ者がいたら、おそらくその人はこのような光景を見ているのだろう。

特別展示を鑑賞して、沈黙しながらも内心は軽く昂奮しているという奇妙な状態で、今度は常設展示室に向かう。
ここには青森にゆかりのある奈良美智棟方志功の作品が展示されてある。
ニュー・ソウルハウス」から奈良美智作の「あおもり犬」が見えて驚く。どうやらこの作品は美術館の外から近くに行けるみたいだ。あとで行ってみようと思う。
驚いたことに、ウルトラマンのデザインをした成田亨さんのスケッチが展示されてあった。
全く知らなかったが、成田さんは青森市出身ということだった。
密かに楽しみにしていた寺山修司のコーナーは特別展との兼ね合いのため現在は展示されておらず、残念に思った。


展示を十分に堪能した私は美術館を出て、あおもり犬の所に向かう。
美術館近くから連絡通路が出ていて、案内もあるので、迷う事はない。


奈良美智作「あおもり犬

CIMG0930.jpg

デカイ。
何かの機会にこの作品を目にした読者もいるのではないか。
アレコホールと並ぶ、ここの目玉の一つである。
奈良美智は犬をモチーフにした作品を多く作っていて、野良犬としてはシンパシーを抱かざるを得ない。
あおもり犬は屋外のスペースにおかれていて、美術館内からも眺めることはできるのだが、
こうして外に出て、作品に間近に迫ったり、ぺたぺたと触ったりすることが出来る。

CIMG0925.jpg

顔。デカイ。
のっぺりしながらも、中中愛嬌のある顔ではないか。

CIMG0926.jpg

首。細い。

CIMG0928.jpg

顎。デカイ。


アレコホールにあおもり犬。また、特別展示にその他の作品。
憧れの青森県立美術館を満喫した。
旅行で美術館を訪れるのは自身初の経験だが、これも案外いいものだ。


さて、それでは駅に戻ろうか。
最寄りのバス停に行き、時刻表を確認する。
30分待ち。またこれか。




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では、失敬。

  1. 2013/09/28(土) 20:29:02|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

筆者結語

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