野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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野良犬、野良猫に出会う、あるいは今日は美しい一日だったということ

11月の三連休の最終日、陰気な雨が降ったり清清しい晴天を見せたり先行きが不安になりそうな雲で覆ったりと、
実に優柔不断な態度の天気の中、昼下がりに空き時間が出来たので、
散歩がてら、自宅からほど近い美術館に出掛けた。
実は私はこの美術館に行くのは初めてのことである。
現在開催されている特別展示では、フランスの画家ルドンの作品を鑑賞することができ、
彼が描きだした、牧歌的な自然の風景、あるいはグロテスクな「黒」の世界、あるいは色彩鮮やかな幻想の世界に夢見心地になった。

その帰り道、美術館の近くにある公園を歩いた。
この公園は散歩にうってつけの場所なのだが、家からの距離が微妙にあるので、
かねてから気になってはいたものの、これまで足を運ぶ機会はなかった。
今日せっかく近くに来たのだから、天候が心細くなりそうな曇天であることは気にしないことにして、公園内を軽く一周してみた。
先程、美術館に併設されてある喫茶店でおいしいレモン・ケーキを食べて上機嫌だったことや、
両耳に装着しているイヤホンから流れてくる音楽がFC「MOTHER」のサントラに収録されている「Smiles And Tears」だったこともあるかもしれないが、
ただ歩いているだけなのに、一歩一歩が有難みのあるもののように感じられるような時間だった。
園内の木木に生い茂る葉っぱも、季節柄、鮮やかな紅色や黄色の化粧をして、視覚的にも私を飽きさせない。
散歩ひとつだけでずいぶん大袈裟な野郎だなと思われるだろうが、
私のように散歩好きを自称する人にとっては、ただ歩くことだけで、大切なものを得ることができるのである。

公園を出て帰途に着く。
すると、道の向こうで猫が一匹すたすたと歩いているのが見えた。
私の住むボロアパートが建つ一角は、だいぶ大きく、庭もあって品のいい豪邸が目立つのだが、
この辺りはなんというか庶民的で倹しい家屋の方を多く見かけるので、
もしかしたら野良猫達はこういった町並みの方が心地いいのかなと、ささやかな物思いに耽って、
何の気なしに傍らの赤いレンガ造りの塀に目を向けてみた所、


131104_150501.jpg


いた。猫。
顔を向けたらすぐそこにコイツがいたのだから、大いに驚いた。
ここにきてから、こんな至近距離で猫と対峙するのは、もしかしたら初めてのことではなかったか。
とりあえずじっと見つめていたら、猫は彼らにありがちな、鳴き声を出している時の表情を見せるのだが、声が聞こえない。
耳を澄ましてやっと聞こえる、「にゃー・・・。」と。
目を瞑って、寒そうにしているような、あるいは日差しを眩しがっているような態度をしている。
押しに弱そうだったので、頭を撫でてみる。


131104_150852.jpg


逃げないで、為すがままといった風情である。
私に頭や首の根元を撫でられながら目を細めてじっとしている様子は、中中気持ち良さそうでもあり、
もしくは「もういい。もういい。」と言いたげにも見える。
手触りはさらさらしながらも、十分な日当たりを賜ったことが予想される位にフワフワしていた。
ずっと撫でていると、猫はどうにも文章化できないような嗚咽をあげて寝っ転がった。


131104_151022.jpg


何がしたいんだお前は
そう思ったし、実際そう口に出して言った。
ちなみに、この辺りは人気のない住宅街なので、気兼ねなくニヤニヤしながら猫と戯れることができた。
それでも、そばをチャリで通り過ぎたご婦人は私の事を怪訝そうな顔して眺めていた。
もし新潟無機終焉都市に住んでいる読者がいたら、今後数日に渡って不審者情報をくまなくチェックしてみるといい。
さて、ゴロニャンと寝っ転がった猫だが、いざ触るのをやめてみると、くねくねと、人間だったら普段避けるような動きをして私の方を見る。
ならばと、腹をさすってみると、「にゃーにゃー。」言いながらアマガミしてくる。
かわいい。
かわいさ余って、思わず抱き寄せたり顔をモフモフしたい衝動(塀の上にいるため、ちょうどモフモフしやすい位置にいるのだ。)に駆られるが、
これをやってしまうと、もう収拾がつかなくなるので、なんとか我慢した。
そう言えば、美術館でやっていた特別展示の展示品の中に「猫かぶり」という版画があったな。すっげえ気持ち悪かったけど。
思うに、猫に限らず、犬・ハムスター・ウサギ・リス等のあらゆる愛玩動物達は、
ヒトが自分達のことをかわいいと思っていることを熟知しているのではないか。
どんな仕草をすればヒトはかわいいと思うかも完全に把握しているのではないか。
動物達の様子を見ていると、そういうことを考えてしまう。
生来の動物好きであり、かつ動物達にいともたやすく騙されてしまう性質の私だが、
流石にそろそろ帰宅した方がよさそうなことに気づき、
「じゃあな。」と猫に別れを告げ、再び帰路に舞い戻った。
イヤホンから流れるのは今度は「Flying Man
今日は美しい一日だった。





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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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