野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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野良犬、町の図書館に行く

 全く退屈と言うべきは、帰省中の生活だ。特に出掛ける予定も、人と会う約束もないため、近頃の私は一日のほとんどを本を読んで過ごしているのだ。しかし退屈とはいえ、私は読書を好む人種に属するため、本を読んで日を暮らすというのは、なかなか決して悪い気がしない。むしろ本好きの人が夢みるような生活を、今の私はしているとも言えるだろう。
 ところが、ここでひとつ問題が出てくる。次第に読む本がなくなってくるのだ。一応、里帰りの荷物に読書用の書籍―未読のもの数冊とお気に入りのもの数冊―を入れて持ってきたが、未読のものはすでに読み終えてしまったし、お気に入りのものは最初から熱心に読む気はなく、あくまでも自分を保つために必要だっただけである。実家にも興味を覚える本が何冊かあってそれを中心に読み進めていたが、そろそろそれにも限りが見えてきた。
 それなら新しい本を買えばいいという意見が出てくるのが当然だろうが、私は根がケチな性分であり、普段からあまり出費をしないように努めていて、それは読書という習慣にも採用される。つまりできる限り本は買いたくないのだ。なんともわがままなことだが、拠点にいるときも、友人から本を借りて読むということを頻繁に重ねている。もしくは学校の図書館で借りて・・・ん?図書館?
 そうだ!我が田舎町にも町立の図書館があったじゃないか!私にはこんなにも簡単な方法が残されていたのだった。
 町の図書館は家から近からず遠からずの実に中途半端な場所に建っているが、これが散歩の目的地として考えると結構ちょうどいい立地に仕上がっているのだ。ここで私は読書と散歩という二大習慣を果たすことができるという寸法だった。現在の町立図書館は私が中学生だったころに移転されたものであり、まだまだ新しくてキレイだ。子供の頃に通った旧図書館はコンクリート造りで、どこかカビ臭くしかも暗い印象を抱かせ、夜になると何か出てきそうな雰囲気を醸し出していたが、その背筋が薄ら寒くなるようなところが私は好きだった。
 さて、思い立ったが吉日と、先日早速図書館に足を運んでみたが、思えば移転後にこの施設を利用するのはもしかしたら初めてだったかもしれない。諸事情で中に入ることは何度もあったが、その際も書籍の閲覧・貸出等の図書館特有の使い方はしていないはずである。今回はとりあえず二冊ほど借りることにした。最近の私は明治~昭和中期の、これまで常識的に名前は知っていたものの一度も読書経験のなかった名作たちを読み漁っているので、そのあたりに狙いをつけていたが、思ったよりもそちら方面の蔵書の揃いが悪くて閉口した。太宰治全集がないのは全くだらしがねえ。そんななか私は井伏鱒二全集を手に取って、さてあと一冊はどうしようかと考えながら他の書架を巡っていって、そこで二冊の旅行記集を見つけた。
 私は旅行記が好きだ。自分で旅をするのはもちろん大好きだが、人がどんな旅をしたかという記録を読み、そこから旅の風情を味わうのも好きなのである。旅に病んではいないが、夢は枯野や名勝や寺社仏閣をかけ巡っているのが私なのである。
 この旅行記二冊と井伏鱒二全集で合計三冊。各本のボリュームを考えると、一週間の貸出期間でこれらの三冊すべてを読み終えるのは少し難しそうだったので、やはり二冊にしぼることにしたのだが、よく考えると、井伏鱒二全集は私が通う学校の図書館にも置かれてある。だったら別にここで読まなくてもいいので、全集を元の場所に戻し、果たして私は二旅行記集を借りることにしたのだった。井伏先生、近いうちに伺いますのでその時はよろしくお願いします。新しい図書館の利用は初めてなので、利用カードも新作してもらった。ふとカウンターの案内を見てみると、どうやら貸出期間について私は勘違いしていたようで、本当は二週間も借りれたのだった。一週間ならTSUTAYAかGEOである。きっとそれで勘違いしたのだろう。二週間だったら全集の方も、そして他の本も追加で十分に借りれたので、ここで私はちょっぴり悔しい気持ちだった。まあ、また借りにくればいいだけのことだ。それよりも私は日頃の読書の悩みが解消されたようで、それが嬉しいのだった。図書館を出ると、空は午前から続く見事な日本晴れ。帰り道にはピーヒョロロというとんびの鳴き声を聞いた。










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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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