野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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いつの間にか英語が喋れなくなっていた

 先日、とある病院の見学に行ったときのことである。
 その病院は国際交流に積極的なところがあって、常時海外からの留学生を受け入れているようである。私が見学をさせてもらったときも、ブラジル、中国、そしてタイからと、様々な国の医者たちが修行をしにきていた。そのうち、中国の上海からきている女医と言葉を交わす機会があった。彼女は日本語は話せないらしく、待機中で暇そうにしている私に流暢な英語で話しかけてきてくれたのだ。
 しかし参った。彼女の英語があまりにもスムーズだったために、私は彼女が何を言わんとしているのかがまるで分からなかったのだ。聞きとれた単語は“which”と“between”と“from”の三語だけ。肝心な部分を取りこぼしてしまい、どうにも答えようがなかったので、私は“Huh?”と言って(“Pardon me.”の方が丁寧だったかも)問い返してみたが、彼女は(おそらく同じことを)最初と同じ調子で繰り返し言う。結果、私は二度目のチャンスもモノにすることができなかった。
 しょうがないので、先程に聞きとれた三つの言葉とその場のシチュエーションから彼女の言葉を推察して、なんでもいいので答えを出すことにした。はて、“which”“between”“from”・・・、ん?“from”?そういえばこの病院にきてから何度もしつこいくらいに出身地を聞かれたな。会話の段階としてもまだ自己紹介程度だし、この人(彼女)もきっと会話のきっかけとして出身地を聞こうとしているのだろう。よし、出身地でいこう!
 何かひとつ答えが出ると、なぜかそれに妥当性が全くないにも関わらずどこからか自信が生まれるものである。
 そして私はこう返した。真顔で。
“I'm from Akita prefecture.”
「私は秋田県出身です。」完璧な返答ではないか。
 しかし、これを聞いた彼女は「はわ、わわわわ。」と、なんだか困ったような反応をする。(こんな反応をされるとこちらも困ってしまう)
 つまり私の返答は、どこか、いや、おそらくきっと完全に見当違いだったということだろう。第一、出身地を訊ねるのなら“Where are you from?”で事足りるではないか。“which”と“between”どこいったって話だ。
 その後すぐに担当の医者がきたので、結局彼女が何を言っていたのかが分からずじまいで会話は終わった。軽くパニックだった私は、正直その場から離れることができてかなりホっとしたのである。
 その、時間にして数秒のわずかなやり取りで、自分が英語を話せなくなっていることを強く実感させられた。元々完璧な英会話はできなかったのだが、それでも今よりは遥かに話せたはずである(昨年地元の英会話教室に数日だけ参加させてもらったときも結構話せた)。それが今ではどうだろう。もしかしたら“Nice to meet you.”ですらアヤしいところがあったかもしれない。
 そういえば、最近英語を話す機会、聞く機会が激減していることに気がついた。去年あたりまでは、英語の本を音読したり、英単語を覚えようとしたり、何かと英語を意識した日々を過ごしていたのだが、気がつけばいつの間にかその習慣は打ち切られている。その結果、現在私は、かつて毎日のように英語を話す時間があった中学高校時代よりも英語を話すことができなくなくなっているだろう。これはさすがにヤバいぞ、おい。
 また、この病院見学中にたくさんの医者から、研修先選びから私生活に至るまで色々なアドバイスを頂いたが、数人の先生が口々に「英語は勉強したほうがいいよ。」とか「英語勉強しておけばよかったな。」と助言されるのが、また私をチクチクと刺激した。ヤバいぞ、おい。
 英語の能力は大事。たとえグローバル化の風潮に納得がいっていなくとも、それに無関係であくまで仕事上のスキルとして大事。それは私にもよく分かることである。しかし、こんなにも強く必要に迫られることになるなんて。思うに、誰しもが無理に住んでいる世界や社会を広げるようとしなくてもいいんじゃないかしら。できるかぎり狭い世界で生きていたい人も中にはきっといるだろう。実は私も後者、あるいはそれらの中間あたりで生きていたいのだが、仕事上それはできそうもないだろう。そろそろ、今自分は大変な道を歩いているという自覚を持たなくてはいけないみたいである。

 なお、試しにタイの医者にタイ語で自己紹介してみたら、通じた。










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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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