野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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草津温泉投宿記

 友人と四人で東京に二泊の旅行をして新潟無機終焉都市に戻る途中、群馬県の草津温泉に一泊した。草津温泉といえば江戸時代から現在に至るまで変わらず、国内で一、二を争う人気の温泉地であり、私もいつかいつかと夢みていたところであるので感慨の浅からぬものがあった。そもそも温泉地に泊まるのが久しぶりで妙に嬉しかった。草津温泉は標高千二百メートルの高原に湧いていて、空気も清らか。喧騒を離れるとはこういうことをいうのかもしれない。
 到着は正午過ぎ。宿のチェックインの時間には少し早いため、宿に荷物を預けて散策に出かけることに。まず向かったのは草津を象徴する景色の湯畑である。湯畑は三つある草津温泉の源泉のうちで最も湧出量が多い。草津のお湯は温度が高く冷まさないと入れないが、水で薄めてしまうと効能も薄れてしまうので、こうやって空気に当てるのだそうだ。温泉が轟々と湧きだす光景は圧巻である。湯畑周辺には土産屋や食堂もたくさんあって退屈しない。
 遅めの昼食をとって宿に戻る。宿舎は旅館Tをとった。最近リニューアルした宿で確かにキレイに見えるが、ゲームコーナーは時代を感じさせるものでしょんぼりとしているが、私はこういう温泉宿の寂れたゲームコーナーが好きなので好感がもてた。早速宿の温泉に入る。湯畑からお湯をひいている大浴場には色々な湯船があって気分を変えられて、いい。お湯につかっていると「私はいま、草津温泉に入っているのですね」と感慨に耽ってしまう。温泉につかっていると余計なことを考えなくなるので、そういう精神的な意味からいってもリフレッシュできて温泉は気持ちいい。風呂場近くの休憩処に無料で使えるマッサージ椅子があったので私たち四人はもれなく使う。背筋のばしが効いた。
 宿でのんびりしているのも束の間、私たちは再び外に出た。私のわがままから、湯畑までは大きな通りではなく少し路地に入った小道を行く。草津はこういう細い道になんとも言えない風情があって色んなところを眺めながら歩くだけでかなり楽しい。再度湯畑に至ったが、今度は熱の湯で有名な湯もみと踊りを見物することに。チェックイン前にきたとき、ここに草津温泉のマスコットキャラクター・ゆもみちゃんがいて愛想をふりまいていたが、この時にはもう姿はなかった。一緒に写真をとりたかったのだが、残念で仕方がない。草津温泉名物の湯もみも熱い温泉をかき混ぜて温度を冷ますためのもの。このときに唄われる草津節は「♪草津よいとこ~」でおなじみである。どういうわけか草津節のかけ声の一つである「♪チョイナチョーイナー」が私たちの中で流行った。いかにも草津というべき光景に感動もひとしお。湯船のへりを支点として、板(巨大なアイスの棒みたいなもの)を勢いよく押し下げ、てこの原理で温泉を跳ね上げるのがかっこよく、観ててゾクゾクした。湯もみショーには見物客の体験コーナーもあって私たち四人も参加させてもらう。意想外に難しかった。
 湯もみショーの見物後に、湯畑から歩いて十分ほどの西(さい)の河原公園に足を運んだ。西の河原といえば草津三大源泉の一つで、それをひいた西の河原露天風呂がある。露天風呂までの道のりは、そばを川が流れる一般的な自然散策道といった様子だが、ここの他と大きく違っているところは、その川が温泉であるというところだろう。触ってみると当然温かい。湧きだす温泉が川となってとめどなく流れている光景は、見ていてなんだかもったいないような気がした。露天風呂は混浴ではなく男女別になっているので、女性も安心して入浴ができる。畜生。その広さは圧巻。いまや湯船が屋外にあるだけで露天風呂と呼ぶ温泉施設は多くあるが、これが正真正銘由緒正しき露天風呂というやつなのだろう。大自然の中で入る温泉にはまた違った情緒があった。
 宿に戻って夕食である。メインダイニングで食べる。せっかくの温泉なのだから食事は部屋で食べたいところだったが、部屋出しとなると宿泊代が割高となるので仕方がない。上州豚や舞茸など群馬の食材をふんだんに使っているだろう料理はどれもおいしかった。特に野菜が(そもそも私は野菜が好き)。温泉に入って宿で食事をするのが本当に久しぶりでひとりしみじみとしてしまう。毎日あんな料理を食べて生きていたいが、それは夢のまた夢である。
 食後には完全に日が落ちて辺りはすっかり暗くなったので、昼とは違った風情を求めて再び散歩に出る。宿の浴衣で歩いたが、途中ではだけて実にえっちぃ感じになってしまった。夜の温泉街は昼よりもタイムスリップ感が増す。湯畑がライトアップされており神秘的でキレイだった。温泉から立ちのぼる湯気も心なしか妖しく見える。昼に湯もみを見物した熱の湯では寄席を開いているみたいで、噺家の声がスピーカーから聞こえてくる。非現実を歩いているみたいだった。その日は酒乱には及ばず、夜更かしもせずに眠りについた。布団が厚くて体温があがってしまったのと、カーテンが十分に閉められてなく夜の光が部屋に差し込むのと、花粉症のためか水溶性の鼻汁が流れるのと、隣で寝ている友人の寝相が悪いのとで、私は起きつ眠りつを繰り返した。丑三つ時前からの記憶がないので、その辺りでやっと本格的に誘(いざな)われたのだろう。
 なのに朝は六時に目が覚めた。なんと。友人たちは起きる気配がなかったので、ひとりで大浴場に向かった。夜のうちに男風呂と女風呂が入れ替わっている。ひとりで入る温泉も変わった味があって結構好きである。部屋に戻ると友人たちがやっと布団から出てきた。朝食を食べる時間を決めて、それぞれ風呂に行ったり部屋でのんびりしたりと思い思いに過ごす。私は朝の散歩に出かけた。朝の空気はとりわけ澄んでいる。他の観光客の姿もなく、視覚的な爽やかさもあった。私は湯畑をひとり占めにしているような気分だった。畑を眺めながら足湯に入る。気をつけてはいたが、いつの間にか浴衣を濡らしてしまった。再び浴衣がはだけてえっちぃ感じになってしまった。周りに人がいなくて本当によかった。
 朝の食事はみんな大好きバイキングである。舞茸をバターなどで炒めた料理がおいしい。毎日あんな料理を食べて生きていたいが、それは夢のまた夢である。ダイニングでのんびりしていたら、いつの間にかチェックアウト時間付近になっていたので、少し慌てて部屋に戻る。部屋を軽く片付けて宿を出た。その日の昼過ぎに新潟無機終焉都市に着いてしまったが、自分たちが朝に草津温泉にいたということがなんだか信じられなかった。案外「夢から醒める」という表現は的を得ているのかもしれない。

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  1. 2014/04/03(木) 19:26:11|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

筆者結語

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