野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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まつもと城下町チャリ紀行

 春期休暇の最終盤、信州の城下町・松本を見て回った。雨が降ると聞いていたが、その予報は外れ、時折雲間から日の光が差し込む爽やかな日になった。思いがけず天気が良好だったため、私は市で管理しているレンタサイクルを利用して松本の街を巡ることにした。徒歩、バス、タクシー、電車と様々な移動手段があるが、私はそのなかでも自転車がいちばん好きかもしれない。風を切る感触が心地いいし、自分が街の風景の一部になるような感覚もさっぱりとしていい。そのため旅先でも積極的に利用しているのだ。
 松本にきたからには、市のシンボルである国宝・松本城を訪れないわけにはいかない。だが、素直に直行するのもつまらないので、工夫をしてあれこれ寄り道しながら行くことにした。本町通りを松本城に向かうように走り、千歳橋を渡る手前で東の通りに入る。この通りは白壁となまこ壁の蔵が立ち並ぶ、中町通りである。白亜の土蔵が連なるキレイな街並みだ。ノスタルジックな井戸があったので、戯れに水を一口飲んでみたら生ぬるくてがっかりした。意外にも松本市内には井戸や湧水が点在し、まつもと城下町湧水群として平成の名水百選にも認定されている。はかり博物館など、個性的な施設や店があるので、立ち寄りながら見て回るのもよさそうだった。
 女鳥羽川にかかる橋を渡り、再び大通りに復帰するようにチャリを走らせると、今度は縄手通りに行きつく。女鳥羽川のほとりに伸びるこの通りは、かつて四柱神社の参道として発達した。古き良き風情を醸す歩行者天国として今もにぎわっている。縄手通りのシンボルはカエルということで、至るところにカエルの置き物があったり、しまいには「カエル大明神」なるものも。女鳥羽川には清流にしか生息しないカジカガエルがいたからだとか(残念ながら現在はいないらしいが)。通りには骨董屋や駄菓子屋など、現代生活に必要のないものばかりを取り扱う店舗ばかりが並び、愛おしく感じた。飲食店もあるので食べ歩きにもよさそう(しなかったけど)。ついでに四柱神社にも参拝をしたが、鳩がくるっぽーくるっぽーととにかく煩かった。
 縄手通りを抜け、次に大名町通りを北に走ると、ついに松本城と対面することができる。内堀の向こうにそびえる黒金の城。松本城は硬派でかっこいい名城である。城の見た目も、城が作りだす景観もとてもいいのだが、それでいて現存する日本最古の五重天守だというのだから、まったく偉い。多くの外国人観光客を集める理由も分かる。彼らはこの城に、美しく、そして打たれ強い日本の姿を見るのだろう。最初はちらと見て終わろうと思っていたが、感動の初対面を果たしてしまうと居ても立ってもいられなくなり、城内に入ることにした。お城の中はその地方の歴史のミュージアムになっているということがよくあるが、松本城はそういうのは控えめで、当時の城内の様子が保存されているのを見て回るというかたちになっている。階段の一段一段が高く、それでいて急で狭くて歩くのが辛い。観光客にまったくやさしくない構造がいかにもな感じで、人々がここに暮らしていた時代が偲ばれ、好感がもてた。ところで、大阪も弘前もそうだったが、城の周りはいい散歩道になっている。城の残る街での暮らしは、心の置きどころがありそうで憧れる。城から出た私は公園を抜けて旧開智小学校を訪れるのだが、これについてはまた違うレポートを書き記しておきたいと思う。この日は松本に一泊する。市内の浅間温泉に投宿した。
 翌日の天気は雨。最近ここぞというときに雨に見舞われることが多い。ゆっくりと宿を出て、市街地に戻った私は松本市美術館に足を延ばした。松本市は世界的な前衛芸術家・草間彌生の出生地である。以前新潟市美術館で草間彌生の展覧会が開かれ、行きたい行きたい思っていながら結局行かなかった(なぜ?)経験があるので、今回はそのときのリベンジだと言える。美術館の入り口には草間作の巨大なチューリップのオブジェがある。草間のトレードマーク水玉模様で飾られた巨大な作品におおと唸る。草間は幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされていたが、創作に向き合うことでそれらの苦痛から身を守ってきたのだという。草間の常設展示には「魂のおきどころ」という名がつけられていたが、まさしくその通りなのかもしれなかった。そういう経緯を知って、実際に作品を見てみると、本来ポップなはずの水玉模様にも狂気みたいなのが感じられる。またキャンパスにびっしりと敷き詰められた水玉、曲線、目、唇にも恐ろしいものを見たが、それなのに題名が「世界のあいのすべて」というもので、どうにもつかみどころがない。草間の目に世界はこうう映っているのだろうか。ここには絵やオブジェだけでなく、部屋まるごとひとつを使った作品もある。空間そのものが芸術なのである。「鏡の通路」では合わせ鏡と赤色と白の水玉に挟まれる体験をするが、あんなヒヤヒヤする体験はしばらくしたくない。「傷みのシャンデリア」という作品がある。暗い部屋に輝くシャンデリアがかゆっくりと回転をしているのだが、シャンデリアの真下や部屋の壁面に鏡が貼られてあって、シャンデリアの灯りが無限に続いているように見える。幻想的な空間に魅了され、しばらくじっと眺めていたが、こんなに綺麗なのに「傷み」というところに草間らしさを感じた。

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  1. 2014/04/11(金) 08:32:25|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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