野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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チリビーンズとウォルト・ディズニー

 チリビーンズという料理が好きで、よく作っては食べている。チリビーンズはご存知かしら?チリビーンズはアメリカの代表的な家庭料理で、簡単にいうと、豆をトマトとチリパウダーで煮込んだものである。豆、トマト、チリパウダー、この三つが揃って初めてチリビーンズができる。逆にいえば、この三つのうちどれか一つでも欠けたら、チリビーンズにはならないのだ。豆がなかったら“チリズ”になるし、チリパウダーがなかったら“ビーンズ”、もしトマトがなかったら、それはもうただの“辛い豆”である。作る側としてはこれほど手軽に作れる料理もないと思う。あらみじん切り―「みじん切り」ではなく「あらみじん切り」なのがポイント―にしたニンニクと玉ねぎ、豚ひき肉などを炒めたところに豆を投入、さらにはトマトをぶちこんでローレルなんかを添え、あとはいい感じにベチョっとなるまで煮込んで仕上げにチリパウダーをささっと振りかければ完成だ。手順さえ間違えなけりゃ、誰にでも簡単に作れちゃう。それでいてしっかりとおいしい。
 トマトの香りやチリのスカッとする風味がいかにもアメリカ的で、見た目にも西部劇に出てきそうな雰囲気を醸しているため、チリビーンズを作るときにはいつも、他の品目にもこだわって、トータルとして米国かぶれのような食卓を創り上げたい気持ちが沸々と湧いてくる。お店で気取ってバケットを買ってガーリックトーストにして添えたり、いつぞやは何を思ったか奮発してステーキを並べたこともある。飲み物もいつものように麦茶ではあまりに垢抜けないので、食後はもう何の仕事もしない覚悟でフォアローゼスなどのアメリカン・ウイスキーや好物のハイネケン(アメリカの銘柄じゃないけど、好きなので)を選び、遠きアメリカの荒野に思いを馳せ食事の席に着くのだ。どうです、なかなか洒落ているでしょう。とはいえ、チリビーンズは私のするような恥ずかしい食べ方をしなくとも、白飯-SHIROMESHI-にも普通にあうので日常的な食事の主菜にもピッタリだし、パスタと食べてもまたいい。私はまだ試したことはないが、ホットドッグの具として挟む食べ方もある。カジュアル・アメリカンな食事にしたいなら、チリ・ビーンズ・ドッグにフライドポテトとピクルスを合わせると様になるだろう。しかし、こういうアメリカンな食事はカロリーが高そう、いや、絶対高いに違いないので、あまり頻繁にとらないように戒めるのがよろしい。
 私は日々の暇に飽かして、大学入学以来頑なに自炊の道を歩んできたが、私の作るものといったら、これまで田舎で食べて育ってきた、いわば私の血肉をつくってきたメニュウがほとんどである。たいていが中学高校時代に母親から教わった料理なのだ(今も帰省した折にはいろいろと教わってくる)。ところが、このチリビーンズに関していえば、実家で食べるどころか話題に上がった記憶すらもないもので、これはレパートリーには珍しく私が自分で作ってみようかと思い立った料理なのだ。はて、ならどうして私はこんな、いってしまえば何の思い入れもなさそうな料理を作る気が起きたのだろうか。しかし考えてみると、どうやら私は、このチリビーンズに何の思い入れもなかったというわけではなさそうなのだ。私とチリビーンズの間には、あるひとりの男の存在が関わってくる。その男の名はウォルト・ディズニー。
 チリビーンズはウォルトの大好物だったという話は有名である。ウォルトは自身の事業によって、最終的には歴史的な成功者として語られるようになったが、そもそもはアメリカの貧しい家庭の生まれであるため、高級料理よりも素朴な家庭料理を愛していたのである。カリフォルニアのディズニー本社の食堂ではチリビーンズは「ウォルトのチリ」と呼ばれ今も親しまれているそうだ。
 私はそのようなエピソードをわりと昔から知っていたために、知らず知らずのうちに、チリビーンズ=ウォルトというような連想付けが完成していたのである。ウォルトの人生、あるいは彼が創ってきたものや世界、および彼の死後も連綿と受け継がれてきたものは、私の情緒的な血肉を作り育んでくれたので、私は彼のことを心から感謝している。そして大学入学以後の某日、私はTVでチリビーンズの作り方を初めて知ったのだが、思わず驚いてしまった。だってそれまでの私は、チリビーンズがあんなに簡単に作れるなんて知らなかったんだもの。あれくらいなら自分の家のキッチンでも作れるし、それにこれは何よりもウォルトにゆかりのある料理だ、私が作らないわけにはいくまい!そうして私はチリビーンズをレパートリーに加え、現在に至るのである。ほら、十分に思い入れがあるでしょう。
 なお、日本国内でディズニー関連でチリビーンズときたら、やはりディズニー・パークのレストラン・メニュウということになりそうだが、私の覚えている限りでは、現在ランド・シーのどちらでもチリビーンズの提供はされていないはずである。以前は両方のパークでも食べることができたのに、よりによってウォルトゆかりの料理がメニュウから外されてしまうとは、残念きわまりない。

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↑チリビーンズ。私は料理の写真を撮るのが好きではないのでネットで拾った画像を載せておきます










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シバケン-いかれたNeet-

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Work:堕医学生
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