野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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秘境・奥只見へ

 雲一つない晴天に恵まれた日曜日の午後、私は友人と三人で、新潟県が全国に誇る秘境・奥只見まで、ちょいとドライブに出かけた。実は奥只見には浅からぬ因縁があって、というのも私たちは、昨年の秋に二度に渡って遊山を企てていたのだが、天候や都合の問題で結局行けずじまいで終わってしまったのだ。となると、私たちにとって今回のドライブはまさに「三度目の正直」ということになる。ところで、「三度目の正直」とはよく言うが、この諺、「二度あることは三度ある」という諺と大きく矛盾してはいないだろうか。「二度あることは~」を「三度あることは四度ある」に書き変えたら、そのパラドクスはひとまず解消されるのだが、どうも語呂が悪い・・・・。
 閑話休題。新潟無機終焉都市内から高速道路を走ること二時間と三十分。小出で降りて、あとは看板の通りに運転していけば、すんなりと当地に着く。道程を進むにつれ、周りに「奥只見」や「尾瀬」などの地名が頻繁に発見されるようになり、もうワクワクせざるを得ない。やがて奥只見の玄関口・奥只見シルバーラインに突入する。かつて奥只見では銀が採掘されていたことに因んで「シルバーライン」と名付けられたこの区間は、昭和三十二年におよそ三年の歳月をかけて作られたのだが、奥只見に向かうには必ず通らなくてはいけない道路なのである。ある観光案内には「人生で一度は通ってみたい道路」と紹介されているが、実際に通ってみた私たちからすると、シルバーラインは「人生で“一度通ればいい”道路」と呼ぶ方がしっくりくる。
 シルバーラインは全区間距離二十二キロのうち、実に十八キロをトンネルが占めているのである。しかも、そのトンネルがどうもおどろおどろしい。なんというか、鉱山?インディ・ジョーンズ?センター・オブ・ジ・アース?オリエンタルランドもビックリ?照明が弱く、いやらしい仄暗さになっているトンネル内は、なぜか湿っており、しかも時折天井から水が滴ることもある。さらに、工事中の当時を偲ばせるためか、内壁には、舗装せずにガチの岩肌を露出させたままのエリアもあって、これも非現実の空間を創り上げている。「あれは、大学のクラスメイトとドライブに行ったときのことでした・・・・」で始まる怪談話の舞台になってもおかしくないルックスをしているため、助手席の私と運転席の友人は、結構ビクビクしながら走っていたのだが、このトンネル、かなり長いうえに、一向に出口が見えてこないので、終始、人としての器を試されているような気分だった。運転席の友人はかなり参っていたが、奥只見ダムにつながる道はここ以外には無いので、必然帰りにもう一度通らなきゃいけない。かくして私たちは「人生で“一度通ればいい”道路」を一日で二度通ることになったのだった。
 シルバーラインでの修行を抜けると、そこは奥只見。新緑の山々が迎えてくれる。さて、奥只見とは一口に言うが、具体的にここには何があるのかという話になると、実は奥只見ダムしかないと言う他ない。まあ目的地はダムだったので別にいいけれど。奥只見ダムは曰く日本最大級ということになるようで、観光案内を引用すると、直線重力式としては日本一の高さ・国内二位の貯水量・揚水式発電所を除いて日本一の発電出力を誇っているらしい。「直線重力式」や「揚水式発電所」がどのようなものかは分からないが、数字だけを見ると、なるほど、確かに日本最大級のダムだと頷くしかない。実際目の当たりにしても、その巨大さに圧倒される。これが人の手によって造られたという事実も驚きをもたらす。
 奥只見ダムは奥只見湖と呼ばれるように、人口のダム貯水池と言えども、一つの広大な湖のようになっている。奥只見湖は、周りを二千メートル級の山々に取り囲まれ、上空から見下ろすと鳥の足跡のような形になっている。湖では遊覧船が運航している。ここまで来たからには船に乗らない手はない。というか、そもそも最初から船に乗るつもりで来た。奥只見から尾瀬、銀山平をそれぞれ結ぶ便もあるのだが、今回そこには用事はないので、湖をグルリと一周する周遊コースに乗船した。私たちを乗せる外輪船は、内装が小奇麗で好印象だったが、どうしてもディズニーランドの蒸気船マークトウェイン号を連想させるデザインになっている。船の名前も「ファンタジア号」だし。まあ、デザインのことはさておき、静かな湖面を、美しい自然に囲まれながら進む船旅は、とても気持ちがよく、思わず「こういうのなかったなあ・・・最近」と沁み入ってしまう。やっぱこういうの好きなんだなあ。山々は湖に深く陥入しているので、ノルウェーのフィヨルドを思わせる景色が広がる。どこか現実的でない光景だ。なんというか、こういう緑を見ていると、どこか救われたような気持ちになる。今日は緑が眩しかったが、秋の紅葉の季節も情緒があってよさそうだ。
 自分の住処から日帰りができて、道も簡単で、素晴らしい風土に満足できる。奥只見は秘境と言えども、“そう遠くない秘境”である。これは意外な掘り出し物を見つけたかもしれないぞとひとりで考えていたが、帰り道、再びのシルバーラインでの修行で、奥只見は・・・・しばらくはいいかなと思うに終わった。


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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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