野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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銀河鉄道に乗れる!

 早いもので、もう1カ月すると夏休みに突入するという時期になっている。4月に病棟での臨床実習が始まって以来、1日が暮れるのが早くなり、1週が過ぎるのが早くなり、1月の経つのが早くなり、そしてここに至っては、1学期が終わるのが早いということを順々に実感している。夏休み前の今の時期、“warudakumist”たる私が悪だくんでいるのは、主に夏期休暇中のレジャーについてである。私の言う“悪だくみ”とは、たいていは遊びの計画のことを指している。
 今年の夏休みは8月いっぱいまでと、これまでよりもだいぶ短くなっている。おそらく前半は故郷・秋田県で過ごし、後半はひたすら新潟無機終焉都市で生きることになるだろう。医学生の5年次という立場上、研修病院見学にも行こうと考えているので、今夏はあまり派手に遊ぶことは叶わないだろう。そんな中、私が今年の夏、どうしても外せないと思っているものがひとつだけあった。それこそが、SL銀河。宮沢賢治の故郷・岩手県を走るSL鉄道である。
 私は小さい頃から、宮沢賢治の作品、そして彼のどこか現実味のない人物像(彼自身が童話の登場人物であるような)に惹かれていた。秋田県と岩手県は隣同士ということもあって、家族で何度もゆかりの地・花巻を訪れた。そんな私が、このSL銀河の存在をしたのが今年の初め。ついにイーハトーブを銀河鉄道が走る・・・・それが私には何より感慨深いことだった。以前運行していたSL銀河ドリーム号については、その記憶が全くないため、私にとってはこのSL銀河こそが初めての銀河鉄道だと思えるのだ。その時から私は、銀河鉄道を夢みて暮らしてきた。
 秋田県に里帰りする8月に乗るのがいいと考えて、そのように計画を練ってきた。しかし、やはりというか、調べてみると、このSLの切符(つまり指定席券)は大人気でいつも発売開始日のうちに完売してしまうのだそうだ。1列車につき176席、そして週に1往復のみ(連休はもっと走るが)の運行、そして世間の注目度の高さを考えると、それも当然だろう。となると、綿密な計画を立てても、切符が買えるか買えないかという、運頼みの様相も呈してくるみたいで、どうも落ち着かなかった。
 8月はどういうわけか、連休でもなんでもない平日に一往復するので、その日を狙うことにした。平日だと働いている鉄道ファンも多少は乗りづらいだろうから、土日よりは切符が手に入りやすいだろうという浅知恵を働かせたのだ。これができるから学生は強い。
 まずは下り、花巻から釜石までを走る往路便を買うことにした。こちらの方が、釜石から花巻間を走る上り線よりも色々と都合がいいのである。発売日の発売開始時間である10時の前に、最寄りの駅のみどりの窓口に向かうところから、私の闘いは始まった。先客がいた。冴えないおっさんである。どうやら窓口の駅員をちょっと揉めているみたいだが、後ろにいる私を「待たせてごめんなさいね。」と気づかう。

おっさん(以下「O」)「何の切符を買うつもりですか?」
犬(あ、私のことです)「えと、SL銀河です。」
O「ああ~。」
犬「ひょっとしてあなたも・・・・?」
O「いや、私はあけぼのなんです。」

え?「あけぼの」って、寝台列車あけぼののこと?アレまだ走ってるの?
 おっさんの用事が終わったあと、10持を数分過ぎてから私の番がやってきた。大丈夫だ。切符は数分で完売はしないだろう。そう思っていた時期が私にもありました。駅員が無慈悲な真実を告げる。「その日はもう満席ですね。」と。マジか!?なになに?これ数分で売り切れるの?凄すぎだろぃ!と思ったが、どうやらその日はすでに団体でほとんどが埋まっていたらしい。だから個人で購入できる座席は限られていたのだそうだ。確かにSL銀河は各種ツアーにも組まれている。しかし、どうも企業が座席を占領しているというのは、あまりいい気持ちがしない。とはいえ、私にはどうすることもできないので、素直に諦めた。その日は、買い物中やトレーニング中も、ひたすらSL銀河について考えて過ごした。翌日の上り便を買うか、他の土日の便を買うか、そもそもSL銀河は諦めるか・・・・。
 次の日、私はダメもとで上り便の切符を求めることにした。これでダメだったらもう諦めるという覚悟を背負って。そして例の窓口に、再び10時前にやってきた。その時を待ちながらふと辺りを見回してみると、なぜか先日のおっさんがまたいるではないか!なんで?あんた昨日切符買えてたじゃん!話してみるとまた「あけぼの」らしい。まあその人なりの事情があったのだろう。

O「昨日はすみませんでした。どうでした?」
犬「あー、買えなかったです。どうやらすでに団体で埋まってたらしくて。今日は復路を買いにダメもとでやってきました。」
O「そうですか・・・・。いやホント時間かかってすみませんでした。」
犬「いやいや、あなたが悪いわけではないですよー。気にしないで下さいー。」
O「それにしても、この時期はホントに皆さん・・・・」
犬「ええ、血眼になってね・・・・。」
O「うん。俺が子供の時はそんなことなかったんだけどなー、こんな10時に来るなんて。そんなこと言ったら変な顔されるようなね。」

確かに、こんな鉄道の切符を争奪するような事態は、私の記憶でも今になって初めてでてきた現象に思える。なんなんだろうな、コレ。私たちは本当にゆとりのある生活ができているのだろうか。
 10時。おっさんの用事はすんなりと終わり(しかしおっさん曰く「俺も団体で撃沈だった。希望の座席がとれなかったよ。」)、そして私の番だ。座席の条件はつけずに、釜石-花巻間の指定席券を頼む。諦め半分である。が、なんかスムーズにいっている。漂う空気がスムーズなのだ。「俺も結末を見届けよう。」と言って見守っていたおっさんも「お!出るか?」と少し興奮している様子。O「出るか?」犬「出ますか?」O「出るか?」犬「出ますか?」と2人で煩くなってしまった。ぬか喜びするのが一番辛いから、ずっと諦観の気は残していたが、ついに切符が出てきた時は「うぉお~!」と興奮してしまった。どうしよう、本当に手に入るなんて!おっさんも「おめでとうございます。」と祝福してくれた。念願の切符を購入して、しばらくは嬉しくて嬉しくて、ニヤけが止まらなかった。
 さて、すっかり枕が長くなってしまったが、私はこういうことが言いたかったのだ。
 私も銀河鉄道に乗れる!やったー!


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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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