野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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市場で

 用事があって東京に出掛けた。貧乏な私は夜行のバスに乗って上京したのだが、この場合、到着するのは午前五時過ぎと、かなり早くなってしまう。いくら東京と言えども、この時間にすでに動いているのは電車くらいなもので、私のような旅行者はなす術なくしばらく呆けているしか道はなさそうだが、この街には早朝でも楽しめる、否、早朝“だからこそ”楽しめる場所があった。ご存知築地市場である。
 基本的に市場というものはその他多くの商売と活動時間帯が大きく違っていて、本当に朝早くから働き、昼過ぎには店も終わって閑散としてしまう。そんな市場の特性と、今回の夜行の行程を鑑みて編み出した旅のプランは、我ながら一等というか、中々によくやったものだと思う。
 バスの到着地である新宿から都営大江戸線に乗って数十分、築地市場駅から市場までは歩いてすぐである。私のような観光者はどこから入場すればいいのかしばらく探し回っていたが、結局は正門から入ることにした。ひっきりなしに大型トラックが出入りしている。市場内もターレーという小型車(乗ってみたい・・・・)が行き交うので結構危ない。ターレーは予想以上に歩行者のスレスレを走るので気を付けないと、簡単に轢かれてしまうだろう。城内にデコレーション・トラックが停まっていて、少し昔のことを思い出してしまった。近頃は市場を見物する旅行者も増えているようだが、私は「場違い」というものを恐れているため、場内を歩き回っていると、全く生きた心地がしなかった。
 魚がし横丁に出ると、すでに多くの観光客が集まっていた。寿司の名店にはもう長い行列ができている。私もここで朝食を摂るつもりでいた。築地グルメの魅力についてはすでに知っていたのだ。海鮮か、昔ながらの定食か・・・・。よさそうな店を探しながら横丁を歩き回るが、食堂のみならず、ここにはいろいろの種類の店が軒を連ねていて、楽しい。今日はかけ足だったが、もっと時間を取って回ってもよさそうだった。足を延ばして場外にも出るが、ここにもたくさんの店がある。どこもよさそうで目移りしてしまう。
 落ち着くために、途中で波除稲荷神社に立ち寄った。日本一と呼ばれる大獅子があることはすでに耳にしていたが、いざ対面してみると、それがあまりにも大きくて朝から驚いてしまう。玉子塚や海老塚など市場ならではのものも立っている。しばらく佇んでいると、業者の人たちが参拝しに来たり、鳥居の前で一礼していく光景を何度も目にする。築地人の心の拠りどころとなっているのだろう。私も彼らに倣って、旅中の無事成功を祈願した。
 再び場内に戻ると、評判の高かった洋食屋を見つけた。普段朝は軽めで済ますのだが、早朝から歩き回り、市場の活気にほだされたのか、空腹を覚えて、がっつり食べられる自信があったので、少し店内を覗いてみると、店員のお姉さん(四十くらいのww)に声を掛けられてしまったので、立ち去るわけにもいかず、記念すべき初築地グルメはこの店で、という決意をして席についた。カウンター数席しかない小さな店である。私の他はみな商人のようで、肩身が狭い。有名な「あたまライス」でもよかったが、なぜかピーンときたオムハヤシを頼んだ。白飯の上に炒めタマネギを包んだオムレツを乗せ、その上からさらにドミグラスをかける。傍らには千切りキャベツが添えられている。どう考えてもうまい。オムレツを崩し、ソースを絡めて白飯と一緒にパクリ。うまい。いろんなものが混じっているが、一つの味として調和している。こういうのはなんて言ったらいいんだろうな。いや、やっぱり「うまい」がいちばん分かりやすいよな。ふと見ると、周りの業者はほとんどがビールを飲んでいる。時計はもうすぐ午前七時を指す頃である。おいおい、なんだか時間の感覚が狂ってしまう。
 店を出て再び横丁を見学していると、今度はだんご屋があった。確か、この店のだんごも有名だったはずだ。しかし、先程ガチな食事をしたばかりなので、だんごは食べれそうにない。だが、どうやら季節柄か、かき氷も出しているみたいだった。かき氷、いいじゃないか~。店内で食べると値段があがってしまうが、食べ歩きはみっともないから絶対したくない。少し落ち着きたかったし、何よりかき氷は好物だ。朝の七時からかき氷というのはあまり経験がないが、ここでは朝からビールを飲むのが茶飯事なのだ。それに築地であえてかき氷というのも風流だ。店に入ってメロン味を頼んだ。朝から甘味と考える業者も観光客もいないのだろう、店は空いていて落ち着く。氷をこぼさずに食べるのに苦心しながら周りの様子を見ていると、そこではだんごの他にもおにぎりなんかも売っているらしく、それを求めにまた商人がやって来る。「今日はこれだけ?」と、総てを心得ているような表情に、ここ築地の毎日を見た気がした。さっきの店でも、市場を歩いていても、馴染みの人間同士のやり取りが至る所ところで見られる。あんなにたくさんの人がいて、その中で「今日は~。」「景気はどうだ。」などとやっているのは、見ていて気持ちがいい。
 それからが、インド風の築地本願寺を見物したり、また場外を見て回ったり、テリー伊藤の玉子焼きを食べたりして過ごした。海鮮は食べれなかったし、他にも気になる店がたくさんあった。だが、それはまた今度来た時に立ち寄ればいいだろう。築地はいつ何回来ても面白いはずである。


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  1. 2014/07/21(月) 17:59:10|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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