野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

東京・夏の洋館めぐり

 東京で研修病院の合同説明会があったので、私もそれに参加することにした。当日の朝に新潟無機終焉都市から会場までバスが出ることになっていたが、東京在住の親戚に会ったり、他にもいろいろとやりたいことがあったので、私は説明会の前日に予め上京していることにした。東京での予定はいくつかあったが、約束の時間の合間に自分の趣味心を満足させるために、都内の洋館を巡ることに決めた。
 真っ先に向かったのは、大雪に見舞われた“悪夢のバレンタイン”のリベンジとなる、旧古河庭園である。その“悪夢のバレンタイン”というのは、二月十四日のバレンタインデー(ってなんだっけ・・・・?)に東京を訪れていた私は、記録的な大雪の中、この建物に向かって必死に、もう全身濡れ濡れになりながら歩いていると、肝心の庭園は大雪の影響で臨時休業という、まさに悪夢のような体験をしたのである。
 その日と同じく、東京メトロ南北線西ヶ原駅から歩いて目的地へ。この時の東京は雨の予報だったが、結局は小降りに止まっていた。そしてついに、リベンジの意味も持つ、初対面を果たすことができた。邸宅は外壁が山荘を思わせる黒い石造りで重厚な印象だが、窓枠の白との美しいコントラストや、切妻屋根の形によって、いかめしさは軽減し、むしろどこか親しみさえ感じる面構えになっている。私はこれでも、一般よりは洋館を見てきた経験が多いと自負しているが、しかしこのように黒色の壁をもった館は意外にも少ないと思った。なんというか、現実味のない外見である。館内は事前に申し込みをした人しか入れないため、今日は踏み入れることはできなかった。
 旧古河庭園という公式名から察せられるが、ここのメインはむしろ庭園の方なのである。バラ園で有名である。館を様々な種類のバラが取り囲んでいる。見頃は五月と十月ということで、私が訪れた時は花を咲かせてはいてくれなかった。階段を下りると、そこには幾何学模様にデザインされた庭園が広がる。階段の上から見下ろすと、キレイな図形に刈り込まれていて、全く見事という他ない。また、意外と知られていないが、ここには池泉回遊式の日本庭園も造られている。これがまた広大で、池を一周するのにも結構な時間を要する。崩石という石の積み方が、不揃いになっているからこそ美しく感じた。庭園というかもはや公園と言ってもいい様子で、これはまるで都会のエアポケット。コンクリートと高層ビルに囲まれていると思われがちな東京だが、ちゃんとこういう“逃げ場”があるのが、とても羨ましい。余談であるが、季節柄庭園には小虫がいて、私も歩きながら数か所を食われてしまった。


CIMG4020.jpg

CIMG3999.jpg

CIMG4003.jpg

CIMG4006.jpg

CIMG3995.jpg

CIMG4034.jpg

CIMG4031.jpg

CIMG4028.jpg

CIMG4076.jpg

CIMG4060.jpg

CIMG4072.jpg

CIMG4081.jpg

 次に控えている約束の時間が心配だったが、これは遅れてもいい(許される)ものだったため、思い切ってもう一つ洋館を見物することにした。東京メトロ有楽町線江戸川橋駅から歩いて数分の鳩山会館である。ご存知名門鳩山家のお屋敷で、鳩山一郎の代に建てられた豪邸である。彼の後代は、この国を窮地に陥れた犯人で万死に値するが、建築は建築で分けて評価されるべきである。
 豪邸らしく、通りに面した門を通ってから邸宅まで険しい坂が続いており、この辺りで東京に独特な蒸し暑さも目立ち、来ていた服に、ショルダーバッグの肩掛けの形の汗染みができてしまったのだが、こんな話は別にここでする必要はない。
 鳩山会館の特徴は、要所に散りばめられた動物モチーフの装飾である。鳩山家ということで、家紋や彫刻、ステンドグラスのデザインなど、至る所に鳩を見つけることができる。他にも、二階付柱上部にあるミミズクの置物や、玄関ポーチ上部の鹿の頭など、見応えのある意匠が多くあり、贅を極めるということの何たるかを、少しだけ垣間見ることができる。
 館内は当時の家具も残されているが、書籍の宣伝や注意書きが必要以上に設置されていて煩く、どうにも興をそがれてしまうのが残念である。それを抜きにすると、その時代の豪勢な暮らしが想像できて、訪れる価値は十二分にあると言えよう。
 外観は、正面玄関側はカントリー調のタイル貼り、庭園側は上品な黄土色の石造りと、方向で全く印象が変化するのが面白い。庭園にはバラが植えられていて、これまた優雅な趣き。広がる芝生の端には一郎の像があるが、死んでからも自らを誇示し続けなくてはならないのは、大変だなと思う。鯉や金魚が泳ぐ小池も階構造となっていて、こういうのもあるのかと勉強になる心持ちだった。
 とにかく至る所に“華麗なる一族”のみに許されるような建築技法が見られ、生きている世界の違いを思い知らされる。自分はこういう洋館に住むことを夢みているが、それはもしや夢のままで終わるような非現実の試みなのではないかと、少し気がかりになった。


CIMG4169.jpg

CIMG4109.jpg

CIMG4106.jpg

CIMG4113.jpg

CIMG4121.jpg

CIMG4136.jpg

CIMG4157.jpg

CIMG4152.jpg

CIMG4161.jpg

CIMG4162.jpg

CIMG4164.jpg











にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ






この部屋からトータルへ 私たちとつながってください

  1. 2014/07/27(日) 14:46:24|
  2. 旅行記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<350番目のレポート ― 過去レポートリサイクルふたたび | ホーム | 消えた!>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://shibakeneet.blog.fc2.com/tb.php/395-5ce150b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

筆者結語

日常系赤面ブログ「野良犬の生活」を応援していただきありがとうございました

「野良犬の生活」の物語

 はじめましての皆さんへ

長い間ありがとうございました

レポート検索

最新レポート一覧

アーカイブ

2016 04 【1】
2016 03 【4】
2016 02 【4】
2016 01 【5】
2015 12 【12】
2015 11 【10】
2015 10 【14】
2015 09 【8】
2015 08 【15】
2015 07 【14】
2015 06 【11】
2015 05 【17】
2015 04 【12】
2015 03 【12】
2015 02 【9】
2015 01 【9】
2014 12 【8】
2014 11 【13】
2014 10 【22】
2014 09 【18】
2014 08 【2】
2014 07 【14】
2014 06 【13】
2014 05 【13】
2014 04 【22】
2014 03 【17】
2014 02 【28】
2014 01 【29】
2013 12 【28】
2013 11 【28】
2013 10 【29】
2013 09 【22】
2013 08 【20】
2013 07 【30】
2013 06 【18】
2013 05 【15】
2013 04 【19】
2013 03 【3】
2013 02 【6】

カテゴリ

コメント

トラックバック

メッセージ

質問・要望どんとこいです!

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。