野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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きらきらうえつーきらきら北半球の旅

 夏休みの期間中に、山形の酒田市に出向く用事があった。私の住む新潟無機終焉都市と酒田とは、日本海沿いに特急いなほが走っている。車や二輪を持たない私の交通手段は鉄道に限られてくるし、とある事情から、運賃に関しては特に心配する必要もなかったので、久しぶりに特急に乗る贅沢をしてもよかったのだが、時間に余裕があり特急に乗らなければならない理由が見当たらないのと、青春18きっぷをまだまだ余らせていたことを考えて、羽越本線のジョイフルトレイン・きらきらうえつに乗って酒田に向かうことにした。きらきらうえつは指定席券さえ購入すれば、18kipperでも乗車することができるのだ。
 夏らしいカラッと晴れた日の午前、始発の新潟駅から列車に乗り込む。新潟無機終焉都市に暮らして早五年にもなるので、このきらきらうえつについてはよく知っていたのだが、実際に見るのは案外この日が初めてかもしれなかった。外観塗装には、色々な色がモザイクタイル状に並べられていて、実にカラフルでポップな印象だが、少しデザインが安易かつ垢抜けないものに思え、実を言うとこの外見はあまり好みではない。
 きらきらうえつは全席指定、四両編成の観光列車だ。そのうちの二号車はラウンジカーとなっており、ラウンジ四席と、近くには売店もある。また、バリアフリーを考慮してか、デッキにはスロープが設置されているのも特徴の一つと言えよう。
 きらきらうえつ乗車は完全に思いつきであって販売開始直後に切符を購入したわけではないのだが、みどりの窓口の職員さんの協力もあり、私は運よく日本海を望む窓際の座席に座ることができた(切符購入時、海沿いの座席はここしか空いていなかった。危なかったですヨ?)。早速自分の席に向かってみると、なぜか男性が座っている。切符を見せながら、『ここ、私の座席ですが。』と言ったら、男性は「あ、ここ指定席なんですか!」と言って、いそいそと立ち去った。ここだけじゃなく、全部の席が指定席なんですが・・・・。発車後に車内を見て回ると、その男性は違う号車で座っていたので、ちゃんと指定席を買うことができたのだろう。
 私は肩幅がまあまあ広いので、こういう時に出来る限り隣に人が来てほしくないと思うのだが、その祈りもむなしく、隣の席には若い女性が座った。中年男性が座らなかっただけマシなのだが、若い女性というのもそれはそれで、また違った意味で気を遣う。結構可愛い。それにしても、女性がひとりでこのような観光列車に乗るなんて珍しい。あまり鉄道趣味を持っているようには見えないけど、帰省かしら、なんてことを考えていたら、その女性は程なくうつらうつらと睡魔に誘われ始め、ついに私の肩を枕にし始めたではないか。なんだこれは。一般的には羨ましい状況なのかもしれないが、私はひとりで静かに旅がしたいのだ。こんな若い女性(結構可愛い)に寄りかかられては、落ち着いて車窓を眺められないではないか。困ったなあ・・・・と、ちらりと女性の方を見てみると、その女性は結構胸元の空いた服を着ており、そして、あの、思ったよりも見事だった、その、いわゆる、“北半球”が露わになっているではないか。これはマズい。“北半球”はマズい。いや、ダメだダメだ景色を見ていよう。海、海、日本海。キレイな肌してるな。やわらかそう・・・・、て、あ!いやいやアカン!向こうの座席の人にこんな(女性の胸元を凝視している)ところを見られたら、すぐさま不審者扱いだぞ。ここは落ち着いて酒田に着いてからの計画を立てよう。んん。・・・・やっぱり生身っていいな。って、コラ!もういっそ、ラウンジあたりに行こうか。でもなんか逃げたみたいで癪に障るし、寝ている女性を起こすのもな。そう、私は紳士なのだ!にしても、なんで女性ってこんないい香りするんだろう。もうなんでもいいや。不自然にならない程度に見ているか。そうだ、細目。細目で見ていよう。などと、ひたすら悶々としていたら、その女性は途中の桑川駅で降りた。笹川流れに海水浴に来たのだった。彼女の同行者は違う座席に座っていたようである。ああ、残念・・・・じゃなくて、ああ、やっとゆっくりできるから一安心だ。ふぅ・・・・。なお、その後は私の隣の座席に座る乗客は現れなかった。
 きらきらうえつ沿線の旅の魅力は笹川流れを代表する、日本海の美しい景色であるが、この羽越本線は私が新潟無機終焉都市から故郷の秋田県に、鈍行あるいは特急いなほを使って帰省する時に必ず通るルートなので、実を言うと、新鮮味は全くない。だが、何度見ても、この景色は見飽きない。この日は見事な晴天であり、向こうには粟島もくっきりと見えるほどだったため、いつにも増して爽快な景色である。途中途中で、民家の窓などに、自分の乗るきらきらうえつの姿が反射して見えるのだが、外観のカラフルタイル模様が流れる様子を見ることができ、その光景は、なるほどたしかに“きらきら”している。
 この列車に乗ったからには、ラウンジを利用しない手はない。別に座席にいても素晴らしい景色が見れるのだが、せっかくジョイフルトレインに乗っているのだから、少しでも特別な気分を味わいたいというのが、旅心というもの。昼時に近づいてからラウンジカーに行ってみると、すでにラウンジは他の乗客グループで埋まっている。これはキビしいかなと思ったが、一応近くの売店の店員さんに、ラウンジの利用方法について確認を求めると、私の予想外に、このラウンジは予約をすることができるみたいだった(予約については乗車時に店員さんに確認しておいたほうがいいかもしれない)。予約方法も簡単で、希望の時刻を告げて整理券をもらい、時間がきたらまたラウンジに行けばそれでいいのだ。ね?簡単でしょう?早速予約をして、これにて、ひとりでラウンジに座ってランチを楽しむことに決まった。
 ラウンジを利用する時は、売店で何かしらの飲食物を購入しなくてはならない。私はきらきら弁当なるものを選んだ。ただのおにぎりでも何でもよかったのだが、せっかくだからそれらしいものを食べたい。私は幼少時、とにかく野菜が嫌いでハンバーグとかエビフライとかカレーライスとか、そういう大味な子供っぽいものばかり食べようとしていたが、最近になってやっと、野菜、そして煮物や漬物のおいしさに気づき、昔よりももっとたくさんのおいしいものを食べることができるようになった。そんな自分の成長を感じられる弁当だった。ラウンジでは、他の乗客と少し距離を置いて、ゆっくりと食事、そして流れる景色を楽しむことができる。ひとり旅の醍醐味は、やはりひとりでいる時間なのだ。
 旅の目的地である酒田駅に着いた。ここが終着ではないので、列車は私を降ろしてすぐに、次の駅へと走り始めた。その列車が走っているのを、その姿が見えなくなるまで見送っていた。たくさんの色をまとって走るきらきらうえつは、やっぱり“きらきら”していたんだ。


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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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