野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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金沢鈍行旅日記・二日目(一)

 楽しいなりにしっかり疲れていたのか、夜はすとんと眠りに落ち、そのまま新しい朝がやってくるまでぐっすりと誘われていた。翌朝は五時に自然に目が覚めた。基本的に早起きの人間だが、夏になるとその傾向が顕著になる。二度寝をしようにも、なぜかそれができないように身体ができている。そもそも、この日は朝からやりたいことがあったため、のんびりと活動を始めることに。
 トワイライトエクスプレス。大阪と札幌、あるいは札幌と大阪を結ぶ豪華寝台列車であるが、鈍行旅行初日に思いついたアイデアなのだが、ひょっとするとこの旅の間に、日本屈指の人気寝台に出会うことができるのではないか、と。昨夜のうちにホテルで、列車が金沢駅に入る時間を調べてみると、なんとなんと、上り下りともにちょうどいい、無理のない時刻にやってくるみたいであり、ここに、正式にトワイライトエクスプレスとの対面が旅の予定に加わることになったのだった。初めにやってくるのは、金沢八時四十九分着の上り(札幌―大阪)列車である。平日の朝早い時間だが、ホームには、私以外にもトワイライトエクスプレス目当ての鉄道ファンが数人いた。いま私がいちばん乗りたい列車が金沢駅に入ってくる。その瞬間、少しだけホームが華やぐ。深緑色の憧れの機関車が目の前にいる。感無量であった。絶対に今年中に乗ってやろうと強く思う。
 トワイライトエクスプレスを見送って、やっとひとり旅モードに切り替えた。この日の午後には金沢を出なきゃいけないが、朝から動いていたためか、それまでに十分に観光を満喫できそうだったし、むしろ時間は余りそうな予感がしたので、急かさずにのんびりと街を回る心組みでいられた。
 朝一で訪れたのは、近江町市場である。前日は、市場の店が閉まってから来てしまったので、そのリベンジとして、午前の活気のある様子を覗きにきた。また家族から頼まれていたお土産品もあったので、ついでに買っておくこととした。まつやのとりやさい味噌。海鮮、野菜、花。いろんな種類の店が出ていて、朝から賑やかだ。品物の持ち帰りに困難な旅行者という立場であるため、市場内をざっと見て回るくらいしかできないが、珍しそうな魚や野菜(山菜)があって、見てるだけで十分に面白い。食べ歩きできるフードも売られていて、観光客もちょっとした市場での買い物を楽しめるようになってはいる。昼ごはんもここで食べるのもよさそうだった。
 近江町市場を縦断して、そのまま歩いて少しの金沢城公園に大手門から入る。天守閣は現存していないが、今もお城は金沢市の中心の中心にあるというのが、いいなあと思う。石垣で囲まれた大手門から入ると、まずは芝生が広がる新丸広場を通る。金沢城公園という名称の通り、城というよりは公園としての景色のほうが目立つ。職人によって復元された河北門は門の上に上がることができ、例の新丸広場や、公園の中心部といえる三の丸広場を望むことができる。三の丸広場から見る長屋は、横に長く伸びていて面白い。高さはないが、これはこれでいい。残暑厳しく、午前だというのに立っているだけで汗が流れる日であったが、途中、鶴の丸休憩所で休みつつ、二の丸広場まで歩き、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓に入場(入城)した。正直、興味はなかったのだが、おそらくここまでくる機会は後には滅多にないだろうから、一期一会の気持ちで見物した。兼六園との共通入場券が売られているので、そちらの方が少しばかりお得になっている。内部は、各地のお城のそれらと同じようになっていて、釘を一本も使っていないと言われる伝統の木造建築や、城を守る仕組みが残されているが、私はこちら方面には滅法疎い。二の丸でいちばん高い菱櫓に上ると、城内の尾坂門、河北門、石川門などが一望できるが、本丸ほどの高さはないためか、あまり街並みは遠くに少し望むだけである。
 金沢観光名所の王様は今も昔も、国の特別名勝であり、岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並んで、日本三名園に数えられる兼六園である。やはり金沢にきたからには兼六園は外せない。金沢城公園を石川門から出ると、目の前にすぐ兼六園の桂坂口が待ち構えている。大きな観光地が隣接しているのは、うまい。やはり王様、すでに観光客が大勢集まっている。外国からの訪問者もかなりいるみたいだった。兼六園の地図を少し見てみると、園内は道が迷路のように複雑に連絡していて、一筆書きで回るのは困難に思える。実際ムズカしい。だから、すべての道を歩くのは諦めて、いわゆる“六勝”をおさえるようにぐるりと歩くことにした。こういうところで躍起になってはいけないぜ。
 寺や古い邸宅の庭園はいろいろと歩いたことはあるが、やはり三名園となると、こんなにも規模が違ってくるのか、園内は広大で少し面食らった。その中に、“六勝”という兼六園でも特に見どころとなるものが点在している。“六勝”とは、兼六園のシンボル・ことじ(漢字がでない!)灯籠、街を見渡す眺望台、清らかな水流・曲水、現存する日本最古の噴水、自然の力強さが迫る根上松、そして幽玄なる瓢池の六つの景色のことをいう。“六勝”はたしかに見応えがあり、他にも野趣のある夕顔亭や涼しげな翠滝、蓬莱島の浮かぶ霞ヶ池など、私好みで、精神の保養となる光景がそこかしこで見られるが、実をいうと、兼六園は金沢の旅では特にこれといった印象のない場所であった。なんとなく、ただ広く大きいだけの庭園のように思えてしまうのだ。周囲の観光客やうるさいツアー客の活気に当てられて、少し“六勝スタンプラリー”的にせかせかと歩いてしまったのも悪かったかもしれない。成巽閣なる御殿もなんだか煩わしく、私には珍しく入らずじまいであった。桜ケ岡口付近の茶店でソフトクリイムを食べながら、少しがっかりするような、一方で反省するような、実に微妙な気分であった。桂坂口から出ると、茶店が並ぶ通りがある、時間も時間だったし、いろいろなお店があったので、このあたりで昼食にしてもよさそうだったが、なぜかここでも店に入る気が起きずに、素通りして結局何事もなく、次なる場所への歩みを進めるに努めた。


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  1. 2014/10/03(金) 20:10:29|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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