野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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安曇野へ、水と緑を訪ねに

 九月の三連休を長野県で過ごす最後の日、私たちが企画していた最後のイベントが、名水の郷・安曇野探訪であった。私は安曇野と聞くと、なんとなく山深い農村集落をイメージしてしまっていたが、実は当地は松本市からほど近く、自動車や電車で簡単に行くことができる。
 正午前に松本を出発したが、まずは腹ごしらえということで、友人がオススメしていた安曇野地域で評判のそば屋に向かうことになった。そばは信州を代表する食文化だし、私も麺類の中でもそばがとりわけ好きなので、しめしめと思ったが、なんか食○ログとかぐる○びとかで人気らしく、開店前から並ぶかもしれないという話であった。全くゲンナリである。安曇野穂高のリゾート地帯の中でも、山深いところまで走る。道程に案内を示す看板は一切なかったが、それでも人気だというのは素直にすごいと思う。有明山神社のすぐ近くにその店はあった。すでに開店はしており、予想通り行列が形成されているが思ったよりも長くなく、店の座席数が結構あったことから考えても、案外すんなりとテーブルに着くことができそうだった。入口の扉に「食○ログで人気の店」と書いてあるステッカーが貼られてあり、そんな店の行列に今まさに自分が並んでいると思うと、恥ずかしくてみっともなくて死にたい気持ちだった。
 三十分ほど待ち、タイミングよく正午にお店に入る。半ズボンで少し身体が冷えていたので、温かいそばを食べたく思い、海老天そばかな、とひとりで思っていたところ、友人たちはなにやら量の多いざるそばをみんなで分けて食べようとしているみたいだった。冷たいざるはあまり食べたくない気分だったので、私はそれを辞し、海老天そばを頼むが、どういうわけかそれまでも分けて食べようとするので思わず閉口。私たちはこのお店に“食事”をしにきている。食べ比べや味の品評がしたいわけではない。シェアして食べることは決して悪くはないが、一方で、一つの料理をきちんと食べきる喜びを忘れてはいけない。なんてことを思ったが、それを言葉にしてしまったら、またわがままを言っていると捉えられかねないし、そもそも口に出して言いたくない(こういうことは自分の心に留めておきたい)ので、閉口するしかなかった。その場は友人が助け船を出してくれて収まったが、人間関係の不自由が、ほんの少しだけ顔を出したのが見えた気がする。そばは評判なだけあって、たしかにおいしかった。サイドメニューのもつ煮もおいしかった。食後は近くの有明山神社に参拝をする。裕明門という小さい門があるが、上の彫刻が動物や龍などが緻密に彫り出されてあり、格子状の天井画も色彩が残っていて、なかなか見事である。また、境内には昔のお金の形をした開運招福の石というものがあり、その石の真ん中に空けられた四角の孔を通り抜けると、吉運を集めることができるのだと。図体の大きな私でもくぐれた!
 さて、これから安曇野を代表する観光地である大王わさび園農場に向かうのだが、その途中に、碌山美術館という施設があるので、ちょっと寄ってもらうことにした。碌山美術館とは穂高生まれの彫刻家・荻原(おぎわら)守衛(碌山)の作品が並ぶ美術館なのだが、レンガ造りの教会風の洋風建築で、外壁に蔦が絡まっている姿がなんとも趣たっぷりで、実は彫刻作品ではなく、この建築が目当てだったのだ。しかし、私の予想していなかった事態が起き、なんと!門をくぐってすぐの事務所で入場券を買わなきゃ、その建物自体も全く見えないようにできているのだった。美術館と言っているのだから、入場券はその建物の中で販売すると思っていたのだ。ひとりだったら、迷わず入場券を買って入るところだったが、友人たちもいるからこの日は入場を諦めて、美術館を囲む柵の外からわずかに見える美術館の建物を眺めていた。またいつか、ひとりできた時にリベンジしようと思った。
 道祖神を多く見かける当地の小道を走り、ついに安曇野探訪のハイライト・大王わさび農場にやってきた。私は初めて訪れるのだが、「わさび園」という名前や旅行案内書の写真などで思い浮かべていた、素朴で野趣のあるイメージと大幅に異なり、完全に俗化した観光地、いや、もはやちょっとしたテーマパークになっていて、少し拍子抜けした。わさび園の隣を流れる蓼川(たでがわ)では、川をクリアボートに乗って進む体験ができ、少しやってみたかったが、料金が微妙に高くて見送った。園内に入って(入場は無料)、有名な水車のある風景を見に行く。川底を完全に見通せるほどの透明感があり、見るからに清らかな水を受けて、木造の水車が絶えず回り続けている。朝の連続ドラマ「おひさま」の世界である。私はそのドラマは土曜日の朝や長期休暇中しか見ることができなかったのだが、作中の安曇野の景色は清らかで涼しげで、いつか自分も行ってみたいなと思っていたのだが、ついにその憧れが叶い、これには感慨の浅からぬものがあった。清流に映える初秋の草木の緑も目に優しく、どこを見ても水に緑にと、爽やかなものだけが目に入ってくる。
 肝心のわさびがどのように栽培されているのかが興味深かったが、どうやら苗は、清水が流れる小石の中に植えられているようであり、そのわさびが育てられている農場がどこまでも広大に続いているのは圧巻の光景である。園内の売店では大量のわさび商品が並んでおり、まさかと思っていたが、なんとわさびワインなるものも実在する。またフードコーナーでも、わさびをふんだんに使った食べ物が売られている。私たちは本わさびソフトクリイムを食べたが、これ、わさびというよりは草餅のような、和菓子のようなほんのりとした甘さがあって、思っていたよりもおいしい。後にスーっと抜けるような後味は、確かにわさびのものだった。広大な農園の敷地内にはアルプスを望む展望台や、幸いのかけ橋というスイートスポット、大王窟なる洞穴など、見て楽しむことのできる場が点在している。私たちも農場のすべてを見ることはできなかったが、またいつか、のんびりとやってきてもよさそうである。なお、農園内はペットも一緒に入ることができ、愛犬を連れる観光者の姿をよく見かける他、園内にはネコも住みついているみたいだった。
 一友人がお土産にワインを買いたいとのことだったので、帰りの車内でどこで買おうかとみんなで思案していたら、都合よく見えてきたのは、「ワイナリー」の文字。ここはあづみアップルスイス村ワイナリー。地方によくある「○○(外国の国の名前)村」みたいな施設って、大抵、哀しい結末を迎えてしまうことが多いと思うが、ここはワイナリーがあるからか、まだまだ健在そうだった。乗馬場もあり、少し興味があったが、時間的に諦める。ワイナリーでは安曇野を始め、信州特産のフルーツを使ったワインが多数並べてある。私は車を運転しないことが最初から決まっていた(免許証を持っていないから)、ため、ワインの試飲が許される。いろいろ飲んでみたが、桃のワインが甘口でフルーティーでおいしかった。そこから一度松本に戻る必要があったが、高速のインター付近はたいそう混んでいたので、友人が機転を利かせて抜け道を走ったら、すんなりと松本に続く道に乗った。旅の終わりが近づいている。


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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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