野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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新潟無機終焉都市の秋

 三連休といってもやるべき課題や大きな用事もなく、加えてお金もないし天気も悪いしで、昼間からアルコオル類を飲んだり、友人に貸してもらったマンガ本を寝転って読んだりして、もう、自堕落を体現するかのような生活をしていた。そして、連休中に何かを得たような充実感などもなく、実にぼんやりとした気持ちで最終日を迎え入れた。少し映画でも観に出かけようかなと思っていたが、朝から断続的に雨が降り強風も吹きすさぶという、全く新潟無機終焉都市らしい天気で、外出する気はすぐさま失せた。こんな天気の日には、ずっと自室に籠るのが吉であるが、必要性の問題から、雨が止んだ一瞬を見て、この一週間分の買い物に繰り出した。自宅から行きつけのスーパーマーケットまでは距離があるので、チャリで向かうという決断に踏み切ったのだが、幸いにして、曇天から雨が落ちることはなかった。億劫であったが、こうして生活の備えを済ませてみると、にわかに安心感のようなものが出てくる。自堕落な暮らしやぼんやりとした気持ちから抜け出すためのカギは、「いつもの習慣」なのかもしれなかった。
 しかし、帰宅してからは、再びダラダラと過ごしてしまった。気を張る必要がないと、とことんまで怠けてしまう。借りたばかりのマンガは面白いが、それ以外には何をしても楽しめずに、集中もできずにすぐに手放してしまう。何をしてもすぐに飽いて、何をするともなく時間を潰してしまう。このような、精神的に不健康な時期が、定期的に訪れる。私はこの徴候には自覚的だし、なおかつ自分でもよろしくない状態だと理解しているので、気晴らしのために、少し午後の散歩に出ることにした。
 道すがら、学校の敷地を横切ったが、かつてテニスコートや各部活の倉庫が建っていた場所は、いつの間にか荒涼とした更地になっており、新たに駐車場を設けるための工事が着々と進んでいた。私は少しも思い入れがないので冷静でいられることができたが、もしも、仮にほんの少しでも思い出というものがあったなら、もしかしたら私は正気ではいられないような、そんなあまりにも現実的で寒々しい光景だった。私の学校は、馬鹿みたいに部活動に執着するような風潮があり、部活動での関係や伝統(という名の、ただの“マニュアル”)が幅を利かせることも少なくない。だが、多くの学生が熱心になる部活動でも、ぽっと出の「必要性」相手には、あっさりと敗北してしまうようだ。
 とある公園に着いた。美術館が傍にある、普段からよく行く公園である。ここは車通りも比較的少なくて、静かで落ち着いているから気に入っている。季節柄、園内の木々は紅色や黄色に染まっており、小路にはたくさんの落ち葉が敷かれている。春夏秋冬、どの季節もそれぞれの魅力があって好きだが、今のような時期はいちばん落ち着いていて“疲れない”。
 それにしても寒かった。日に日に気温は低くなるのを感じていたが、この日は、最近でもいちばん冷えたんじゃないかと思うほど。すでに、愛用の皮の手袋(「殺し屋」と揶揄される)も、口元をすっぽり覆い隠すスヌードも活躍している。また、すっかり上着の生地は厚く、裾は長くなっている。一般に、新潟無機終焉都市の秋は短い。街の木々がすべての葉を落としきらないうちに、冬の季節はもうすでに、私たちの元に訪れているのかもしれない。自販機で何か温かいものでも買おうと思って財布の中を確認してみると、そこには二十円しか入っていなかった。


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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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