野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

リゾートしらかみ―母と往く五能線の旅

 春休みに故郷の秋田県へ里帰りをしていた際、母親と、秋田から青森の路線をぐるりと一回りする、日帰りの鉄道旅行を敢行した。そのメインというべきは、五能線を走る特別な列車・リゾートしらかみである。私は一度乗った経験があるが、母親にとっては初めてのことで、これには以前から乗りたいと言っていたのだった。家族での旅行は大して珍しいことではないが、それはほとんどがドライブによるものであった。家族と、純粋に鉄道に特化した旅に出かけるのは、私が覚えている限りではこれが初めてではないだろうか。
 早起きをして、最寄りの湯沢駅から出る始発の快速列車でまずは秋田駅に向かう。四ツ小屋―秋田間にある車両基地にスーパーこまちがたくさん並んで停まっている光景は、何度見ても面白い。乗り換えまで時間があるうちに、当日の昼食となる駅弁を調達しておく。リゾートしらかみでは車両販売が行われているのだが、弁当などには数に限りがあるだろうし、予め買っておいた方が安心だと考えたのだ。秋田駅で売っている駅弁は、比内地鶏を推したものばかりであった。おやつ類は車内販売を利用すれば十分だったろうが、せっかくなので駅ビルで、秋田銘菓・おばこナを購入した。この、おばこナは私の大好物で、帰省して新潟無機終焉都市に戻る折には毎回と言っていいほど買って行くし、幼少の時代には、誕生日にケーキではなくこのお菓子を出してもらっていたくらいである。秋田駅ビル・トピコの「くらた」というお店で売っているので、読者諸賢も秋田に足を運んだ際には是非一度買い求めてみてほしい。
 今回私たちが乗るのは、リゾートしらかみの青池編成である。青池、くまげら、橅という三つの編成がある中で、青池は唯一のハイブリッド車両ということになっている。ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせ、駆動力に電気モーターを使用していることで、他の編成よりも燃料消費率、排気中の窒素酸化物、発車時・停車時の騒音が低減されているということらしい。三年前に乗車した橅編成と比較して乗り心地がどうだったかは、以前の記憶はもう怪しいものになっているため、正直よくわからない。見た目ではこの青池編成がいちばん好みではあるが。
 三月というのはおそらくこの列車の閑散期に違いないが、それでも日本海側の座席はそれなりに埋まっている。そういえば、最初は別の日に行くつもりだったが、その日はすでに海側の座席が完売となっていたので、第二候補であるこの日に旅程を組んだのだった。しかしまあ、夏の頃よりはだいぶ切符が取りやすくなっているだろうし、沿線最大の魅力である日本海の絶景は、この季節だからといって別に損なわれたりはしないので、リゾートしらかみに確実に乗りたいという向きには、ある意味オススメの時期になるのかもしれない。
 乗客には、シニアの夫婦やグループといった層が目立つ。この時期にヒマができるのは、やはりこういった人たちに限られてくるだろう(偏見)。その他は、私たちのような親子や春休みの子供連れ、そしていかにも鉄道が好きそうな皆さまの姿が見えた。私たちの後ろの席に座っていた豊満な男性(発達に障害がありそう)もどうやら鉄道が好きなようで、駅に停車したりすると事あるごとに、自分に言い聞かせるようにひとりで何かを話している。何を話しているのか気になるので母と耳を澄ましてみると、駅名だとか車両基地がどうとか、そういう誰もが見て分かるようなことをひたすら口にしているので、いささか拍子抜けした。私たちはもっとこう、聞いてタメになるような話を期待していたのだ。好きは好きだけど、それほど詳しいってわけじゃないのね。しかし、鉄道ファンに多い血気盛んで異臭を放つ脂っこい自分勝手な奴ら(彼らは鉄道が好きなのではなく、“鉄道が好きな自分が”好きなのだ)と比べると、この肥満男性は純粋に好きってことが伝わって、実に好感がもてる。「詳しくなかったら好きになっちゃいけない」なんてことはないからな。私も鉄道は好きだが、それほど知識があるというわけではないし。ちなみに母は、男性がひとりで話していることの方を気にしてたが、ひとり旅の最中はひとりごとが増えるものだと、経験則で分かっていたので、『まあ、こんなもんだよ(汗)。』と返しておいた。
 五能線を走るリゾートしらかみ最大の売りは、やはり日本海の絶景であろう。海沿いの高台から見下ろす、あるいは海岸線ギリギリに伸びる線路上での雄大な風景は、何度乗っても見事なものである。岩舘~大間越、深浦~広戸の一部区間では乗客が景色を堪能できるように、電車はかーなーり速度を落として走る。この間に乗客は撮影をしたり、ゆっくりと絶景を味わうことができるってわけだ。他に海岸近くを走る路線として、笹川流れに沿う羽越本線を知っている(帰省などでよく乗るのだ)が、こちらは巨大な奇岩が多くてどこか神聖な意味合いも感ずるのに対して、五能線は小さくゴツゴツとした岩が多く、ただただ自然の産物としての印象がより強い。砂浜にはゴミも少なくて清潔であるし、大きなものが視野に入らないので、海がより開けて映る。また、つげ義春先生が五能線を称して「どこに降りても、さびれていて好感がもてた。」と語っていたが、トタンが張られた家屋をたくさん見るにつれて、現在もその当時の面影が残っているように思えた。
 車内ではちょっとしたイベントも開かれ、まず、鰺ヶ沢~五所川原間では津軽三味線が生演奏される。線路が海岸沿いから内陸部に入って、ご当地らしくリンゴ畑が周囲に広がり始めたところでこの演出は全く心憎い。津軽地方にきたことがありありと実感され、一度目の乗車でも感動した覚えがある。また、前回は車両の関係からその音色を聴くのみに終わったが、今回はイベントスペースに極近の座席にいたので、実際に演奏しているところも目にすることができた。凄まじく難しそうな運指・・・・。民謡も歌ってくれるが、途中乗客に次々とマイクを向けて合の手を強要するイベントが発生し、通路側に座っていた母も餌食となったが、私は丁度よく駅弁を広げて食べていたところだったので、魔の手から逃れることができた。また、“津軽富士”こと岩木山がよく見えてくる(この日は頂上もしっかりと見えた!)陸奥鶴田~川部間では、津軽弁での「語りべ」実演がある。前回私は五所川原で降車したので、このイベントに立ち合うのは実は初めてだった。二つの昔話を聞かせてもらう。
 いくつかの駅では数分の停車時間があって、私はその度に駅スタンプを押しにホームに降りた。私は特別なスタンプ帳は持たずに普段遣いの手帳に押しているのだが、今回だけでなく、休み中に色々の場所に出かけたので、ページがスタンプで埋め尽くされた。こんな感じで私はあちこちと動き回っていたが、母親はずっと座席にいたばかりなので、果たして満喫できているのか心配だったが、様子を見る限りではそれなりに楽しめているようではあった。母はいつも家に囚われ、こういう時間はあまり持てないので、私が働き始めて暮らしに余裕ができたときには、もっと自分の人生を楽しんでほしいと思う。私たちは終点の青森までは行かずに、途中の弘前で降りた。


CIMG8217.jpg

CIMG8222.jpg

CIMG8228.jpg

CIMG8257.jpg

CIMG8244.jpg

CIMG8261.jpg

CIMG8265.jpg

150328_120055.jpg

CIMG8270.jpg

CIMG8271.jpg

CIMG8279.jpg

150328_111438.jpg











にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ






この部屋からトータルへ 私たちとつながってください

  1. 2015/04/12(日) 19:17:16|
  2. 旅行記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<京都・薄紅デイトリップ 二日目 | ホーム | 「城姫クエスト」ってなんだ!?>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://shibakeneet.blog.fc2.com/tb.php/497-a29189e1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

筆者結語

日常系赤面ブログ「野良犬の生活」を応援していただきありがとうございました

「野良犬の生活」の物語

 はじめましての皆さんへ

長い間ありがとうございました

レポート検索

最新レポート一覧

アーカイブ

2016 04 【1】
2016 03 【4】
2016 02 【4】
2016 01 【5】
2015 12 【12】
2015 11 【10】
2015 10 【14】
2015 09 【8】
2015 08 【15】
2015 07 【14】
2015 06 【11】
2015 05 【17】
2015 04 【12】
2015 03 【12】
2015 02 【9】
2015 01 【9】
2014 12 【8】
2014 11 【13】
2014 10 【22】
2014 09 【18】
2014 08 【2】
2014 07 【14】
2014 06 【13】
2014 05 【13】
2014 04 【22】
2014 03 【17】
2014 02 【28】
2014 01 【29】
2013 12 【28】
2013 11 【28】
2013 10 【29】
2013 09 【22】
2013 08 【20】
2013 07 【30】
2013 06 【18】
2013 05 【15】
2013 04 【19】
2013 03 【3】
2013 02 【6】

カテゴリ

コメント

トラックバック

メッセージ

質問・要望どんとこいです!

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。