野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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お化け屋敷と夜桜城―高田城百万人観桜会

 新潟県上越市・高田城の夜桜は「日本三大夜桜」の一つに数えられ、毎年、桜のシーズンには多くの観光客がその美しい風情を味わいに訪れるのだそうだ。私の新潟暮らしも六年目に入った。その間、何人かのクラスメイトから、この、高田の夜桜を観に行ったという話を聞かされており、その度に私も『いつかはきっと』と思っていた。
 実習のためにクラスメイトと私が高田に入ったその日は、偶然にも、夜桜を称える当地最大のイベント・高田城百万人観桜会の開催期間中であった。私が新潟にいるのは、十中八九この一年が最後であるために、高田の夜桜を観に行くチャンスも、事実上、この一年間が最後でもあった。そんな年に、こんなにもたやすく観桜会に出かけられる機会が訪れたのは、運命にも似た偶然である。これからの高田暮らしの準備を大まかに終わらせ、日も翳りを見せ始めた頃、クラスメイトと私は、百万人観桜会の会場である、高田公園へと繰り出した。
 高田公園まではクラスメイトの車で向かう。まずは空いている駐車場を見つけて車を停めるのが先決であるが、やはり会場近くのパーキングは、どこもかしこも満車である。結局、公園を北上して、関川河川敷に用意された駐車場に停めることになった。ここから会場まではシャトルバスが出ている。ここは駐車料金がある上、このシャトルバスも当然のように有料である。シャトルバスは出ていないが、公園までは徒歩圏内の他の駐車場は、駐車料金は無料であるのを考えると、なかなかトッポい商売をしている。
 会場に到着し、バスを降りたときから、公園に集まる人々の賑わいと、祭りの独特の熱気に当てられ、こちらも思わず浮足立ってしまう。本当に多くの屋台があちらこちらで軒を連ねていて、歩いているだけで胸が躍る。『あー!プイキュアのおめんだー!』公園の広場では、ブルーシートを広げて花見の酒乱にバカ騒ぎと興じる集団もたくさん認められる。これほど大きな規模の祭りを見るのは、生まれてはじめてである気がしてきた。
 ステージイベントも行われており、私たちが居座った時には、なんとも表現しがたい軽薄な踊り(あれが所謂「総踊り」というやつだろうか・・・・)が披露されていた。スピーカーから流れる音楽に合わせて、グループがダンスをしていくが、後ろの方に立てられている看板の陰に隠れて、男性が「そーいやっ!」だの「やれやれやれやれやれぃ!」だの、諸々の合の手を入れているのが面白かった。
 多くの人出で賑わう公園の広場に、あまりにも場違いなものが、なんとも静かに立っていた。まさかのお化け屋敷。クラシックな太鼓の「ドンドン」音が鳴り、正面には手作り感満載の妖怪人形が置かれている。なんというか・・・・とても、レトロです・・・・。これは、どういうところが主催しているのかしらん。全国各地のお祭りごとを巡業して回っているのだろうか。いずれにしても、こういう商売が残っていることは、なんだか嬉しくてほっとする。発展や洗練も結構だけど、“垢抜けなさ”と“情けなさ”はなんだかんだで必要に思えるのだ。
 さて、こんなものを見せられたら、興味が出ないわけがない。クラスメイトのひとりと私は、お化け屋敷の中に入る。内部は結構暗い。意気揚々と入った割に先頭を歩くのは嫌なので、クラスメイトに前を譲り、私は後ろを付いていく(結構かわいいところあるでしょ?ん?)。曲がりくねった小道を進んでいくが、時々仕掛けが飛び出して来たり、暗幕の裏からパーティグッズ的なお化けのマスクを被ったお化けが突然出てきて驚かすという、なんとも古典的というか、文化祭的な内容になっている。ちっとも怖くはないけれど、そりゃあ、突然出てこられたら、誰でも驚くわなあ。やっとこさ出口が見えてきたとき、どういうわけか、お化けが通路に直立不動で佇んでいる。何をされるか分かったもんじゃなかったので、私たちは一寸身構えていたが、向こうは何もしてこない。じっと突っ立っている。なんだこれは。この状況、こちらに求められているものが大きいように思える。我々も何もせずに、直立のお化けの横をしずしずと通り過ぎると、そのお化けが唐突に、後ろを歩いていた私のわき腹をつついて、何とも小学生的に驚かしてくるではないか!しかも何回も。なんだこれは!
 この日は、観桜会開催期間最後の土曜日であり、桜のシーズンとしても、とっくに終わっている時期でもある。園内の桜は、実際はほとんどが散ってしまっている。だが、色とりどりのライトアップがされていて、それなりにキレイに化粧がされている。写真を撮ろうとカメラを向けると、クラスメイトが映ろうとして、頗る鬱陶しい。さくらロードという、両側を桜の木々に挟まれた通路には、ロマンチックな景観が広がっている。会場に張り巡らされたぼんぼりの灯りもあたたかい。城のお堀にも映るオレンジの灯りも、なんとも言い難い艶やかなロマンチックさを漂わせていた。あー、彼女ほしー。
 会期中は、高田城の三重櫓も夜間ライトアップがされている。そもそも高田を訪れるのがこの日が初めてだったので、この三重櫓を目にするのもこの時が初めてなのだが、成程、話に聞いていたとおり小さく思ったが、本丸天守閣じゃないのだから当たり前である。桜に囲まれたお城がお堀の水面にも映り、いい風情が滲み出ている。この光景を眺めながら、屋台の広島焼きを食べるというのは、とても贅沢なことである。こういう体験を、家族(特に祖父母)にもさせてやりたいと思った。
 会場から駐車場までの帰りのシャトルバスの車内で、花火を見た。今度は、夜空に花が咲いたというわけである。私たちの高田暮らしの景気づけにふさわしい、賑やかな一夜にであった。


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  1. 2015/05/09(土) 11:39:36|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
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Work:堕医学生
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趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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