野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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優秀な後輩を持つと辛いッス・・・・(クリクラ日記7)

 学校のとある内科での実習は、確かにやる仕事(あれはもはや完全に“仕事”である)こそ多くて大変ではあるが、一方ではかなり甘やかされて育てられているような気がしてならない。週間総括や新入院患者さん紹介のサマリーを自分で書いてみても結局は先生からの大幅な添削が加わるのだが、それでも「上出来、上出来。」と褒められ、検討会のプレゼンテーションやその後の質疑応答がそつなくこなせなくても、「いや~、発表よかったよ。」と褒められ、ちょっと遅い時間まで病棟にいるというだけで、「頑張ってるね。」と褒められて、翌日の帰宅を早めてくれる。私はいま、薄気味悪いぐらいに、褒められて伸ばされている。
時々は、同じチームの先生にランチをご馳走になったりもするし、今度は私の歓迎会なんかも開いてくれるという。市中病院ならまだしも、まさか学校でこんな心尽くしを賜るとは少しも思っていなかった。五年次のローテーション式の実習とは違って、私たちは自らその科を選んでやってくるので、それだけに余計大切に扱われるのかもしれない。先日の実習先と比べるとそれほど手厚い加護ではない(失礼!)のだが、予想していたイメージとのギャップも相まって、やけに嬉しく感じてしまうのだ。

 故郷・秋田県のとある病院の説明会が開かれることを知った。私はその病院を現時点での進路の第一希望としているので、是が非でも行きたかったが、よりによって説明会は現シリーズの実習最終日に予定されていた。それを指導医の先生に相談してみると、すぐさま実習担当の先生に連絡をし、実習最終日は欠席ということにして、私が説明会に出席できるように手を回してくれた。我が学校のカラー的に、何が何でも実習の出席を強制させる方向も十分にありえたが、すんなりと自分の希望が通って少し拍子抜けした気分である。だが、無事に説明会に行けるとなってほっとしている。事務的な調整をしてくれた先生方に感謝である。
 だが、その代償は大きかった。最終日を欠席することで、実習のまとめの発表が一週間早まったのだ。発表の日にちが早まったことは、大した問題ではない。「発表がある」ということ自体が実に由々しき問題なのだ。実は、今の今まで、今年度の実習はまとめの発表はないものと思い込んでいた。こういったプレゼンがあるかどうかは実習が始まって早い段階で知らせられると思っていたので、実習開始から二週間が経とうというのに少しも音沙汰がなかったら、もはや発表はないのだと思っても仕方がないだろう?私は、実習の成果云々のまとめを用意するのが、あまり好きではない。発表の準備ばかりに時間を費やしてしまって、それ以外の勉強や仕事が手につかなくなってしまうからだ。今回に関しては、この科のプロフェッショナルの先生方の前で稚拙なプレゼンをしなくちゃならないというあまりにもオーバーキルな状況の方が重荷になっているかもしれないが。



 大学病院で臨床実習をしている学生というのは、私たち六年生だけではなく、今年度から本格的な病棟実習を始めた五年生の面々もいる。六年次は外病院での実習もあり、学校にいる人数は少なくなるので、病棟にいる学生の大半は一年下の後輩たちということになる。
 先生が「六年と研修医って雰囲気が全然違うけど、六年と五年も全然違うよね。」という話をしていたが、成程、それは自分でもそう思う。後輩たちを見る度、学年が一年しか違っていないというのに、無性に初々しさを感じてしまうのはどうしてだろう。ついこの間まで、自分もあの立場にいたというのに。鏡に映る、すっかり医者気取りのスクラブ姿に無精ひげの自分の姿。なんだかもう、すでに枯れてないか?それに比べて、実習が始まってまだ二か月、少し緊張した面持ちで白衣を羽織っている後輩たちのなんと眩しいこと!
 一つの科を回っている五年生は数人。私が所属しているチームにも、一個下の後輩がひとり配属された。私のことを「先輩、先輩。」と慕ってくるのだが、中高を体育会系で育ち、大学時代は無所属で通してきた私には、こういうのはなんだか懐かしくて、いい。
 五年生の後輩たちにいちばん近い存在として、彼らには主に、臨床実習をうまくこなすためのアドバイスをしてきたが、それ以外にも、「“hypovolemia”ってどういう意味ですか?」とか「“でぱけん”って何ですか?」といったような、医療的な質問にも答えてみたりすると、自分がいくらかは成長しているみたいで、ちょっと嬉しくなる。時おりドギマギしてしまうような質問もされるが、得意の救急分野やたまたま知っていたことに関する質問がほとんどで、今のところなんとか先輩の面目を保てている・・・・はず。
 聞くところによると、一つ下の学年は全体的に“優秀”であるらしい。何をどうもって“優秀”なのかは分からないが、とにかくそういうことらしい。たしかに、後輩の様子からは、その噂に違わぬ“優秀さ”を垣間見ることができる。回診や検討会、その他の場面で、先生の質問の矛先はいつも五年の後輩たちに向けられ、自由気ままな立場の私はいつもそれを見物しているのだが、当時の私は(というか今も!?)知らなかったようなことも彼らは知っていて、普通に答えていたりする。これは、よほど勉強しているに違いない。
 “優秀”な後輩の姿を見ていると、人知れず、怠け者の自分を情けなく思ったり、なんとなく実態のない焦りを感じたりして、ちょっぴり辛い。現在、学校の他科を回っているクラスメイトにその話をしてみると、やはり彼も私と全く同じことを思っているようで、早いところ、五年生のローテートが次に回ることを切望していた。










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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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