野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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か、勘違いしないでよね!一年先輩ってだけで、まだ医者じゃないんだからねっ!(クリクラ日記8)


↑大きな勝負の前はお気に入りの音楽で落ち着くことが大事☆


 私は現在も、学校の、とある内科での実習の真っただ中であるが、気がつけば、あと一週間足らずで今のシリーズが終わるという段に入っている。一か月というのは長いように思えて、実際はものすごく短い。病棟での仕事にも慣れ、だいぶ居心地がよくなってきたというのに、次なる実習先に行かねばならないのだから、どこか寸止めを食らっているような切ない気持ちである。今度の、診療科の楽しげなイベントへのお誘いもいただいたが、ニアミスで、その頃にはすでに新潟無機終焉都市を離れているので参加できないというのも非常に残念なところ。このシリーズが始まる前、この科での厳しい日々を予想していたときには少しも思いもよらなかったようなアット・ホームさを、今の私は感じていることに気づく。我ながら驚くべき心境である。

 この科での実習に取り組んでいるのは私だけなく、いわゆる「ポリクリ」真っ最中の五年生の後輩たちもいる。私の実習は四週間にわたっているが、彼らは二週間で一科の日程であるから、この週にローテートが一つ回り、新しい班がやってきた。この班には、私の元クラスメイト(学年を一つ落とした)がいたので、そういうこともあって、前の班よりも全体と言葉を交わす機会が多くなっている(前の班では、同じチームに配属された人としか話さなかった)。いつも思うが、たった一年違うだけだというのに、どうしてこんなにも彼らは若々しいのだろう。
 たしかに一年先輩ではあるが、まだまだ私は学生であり、“医者のたまご”というレベルにすら達していない。だというのに、後輩たちは私のことをナチュラルに「先生」呼ばわりするので、参ってしまう。同じ学生という立場である彼らから「先生」呼ばわりされると、なんとなく腹のこなれが悪い。ていうか、私が学生だって分かってるよな。ん?
 そして、もう一つ困ったことが。というのも、後輩たちからその科の専門的な検査等についての質問をされるのである。私はこの科に配属されてまだ一か月足らずであり、なおかつ、別にこの科を得意としているというわけでも、大好きというわけでもない。そんな私が、科の若い先生たちでも少し悩んでしまうような専門的な検査の所見などが分かるはずもない。仕方がないので、こういう質問は『チームの上の先生に聞いて。』と言ってかわし、申し訳程度に、時おり実習を生き切るアドバイスなんかを添えてやり過ごすことにしている。頼むから、もうちょっと一般的なことを聞いてくださいな。



 私たち六年生は、実習の最終日に、自分が何を学んだのか、そのまとめのプレゼンテーションを行うのが通例ということだったが、とある事情により、私は最終日を欠席することになったので、その発表を、一週間前倒しで行うことになった。こうなると、発表の準備期間は、本来よりも一週間短くなってしまう。自分の都合が招いた結果とはいえ、通常業務もこなしながら、一週間のうちに論文を探して読んで考察してスライドを作って指導医の先生に添削してもらって手直しして練習をしてという行程をやりきるのは、とても辛かったよぅ・・・・。
 発表は、その科の先生がほぼ全員集まる会でやる。親しい若い先生たちの前だったら別に何とも思わないが、ラスボス(=教授)をはじめ、その科の大ボスの面々も勢ぞろいしている場で、自分の成果を話すというのは、これまでに経験したことのないような、凄絶な緊張を催すものである。吐くかと思った。
 だが、私は人前で話すのが嫌いではない(なんというか、ものすごく偉い人もみんな静かにして、自分の話を聴いているのを見ると気持ちよくなってくる)し、自身の大きな武器である、両親譲りのエンターテイナー・シップから、少しも気後れすることなく、堂々とプレゼンを済ませることができた。実際、発表の後に色々な人から絶賛されたのは、発表の内容そのものではなく、私の落ち着いた発表態度だった。なんか、思ってたんと違う。
 私は今回のプレゼンの結びとして、実習の感想を述べた。指導医の先生からも言うように薦められたし、私も最初から言うつもりであった。実習に対する思いや、先生方への感謝はこういう機会に伝えておきたいところである。これが功を奏した(?)のか、発表後になんとな~く質問しづらい空気が完成し、踏み込んだことを聞かれてドギマギすることもなく、私のプレゼンは平穏に終わってくれた。それどころか、教授からは「素晴らしい発表だった。何も言うことない。」という、全く予想だにしなかった最大級の賛辞をいただいてしまった。とある先生は、実習の感想を述べたことを「いいアイデア。」と評したが、いやいや、決して勘違いしてはいけない。私はそういう(質問しづらい空気を作る)つもりで感想を喋ったわけじゃないから。感謝の言葉を伝えたかっただけだから。

 今回の実習で私に課されたタスクはこのプレゼンテーションのみである。つまり、これを早くも終わらせた私の臨床実習は、事実上これで終了ということになった。発表本番前の、これまでに経験したことのないような凄絶な緊張から一転、私はいま、これまでに経験したことのないような超絶な解放感に包まれている。
 このシリーズ残りの一週間。受け持った患者さんは、続々退院・転院の方針となっているため、日々の仕事量もかなり減っている。自他共に認める、悠々自適の余生になりつつあるが、ここで生まれた精神的な余裕の分、もっと広いことを勉強したく思う。それができるという意味では、たしかに大変ではあったが、発表が一週早まったのは、結果的には都合がよかったと思える。











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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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