野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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馬鹿だなあ

 ふと、「馬鹿だなあ」と思うことがある。
 誰を指してこう思うのかというと、他ならぬ自分自身のことだ。そしてこれは、保育園、小学校、中学校、高校、大学と、今までの自分の越し方を顧みて、それぞれの世代の自分たちに向けての「馬鹿だなあ」なのである。
 思い出は美しくあってほしい。だが、物事はそう簡単ではない。ひょんなきっかけで過去に思いを馳せれば、できれば思い出したくなかった苦い記憶ばかりが次々と浮かんでくる。しかもこういう昔の記憶というのは、浮かんでくるときに後悔や羞恥などといったものまでくっつけてくるのだから余計に性質が悪い。そのせいで、思い出が戻ってきた途端に何だか身体がムズムズしてきて、耐えきれずに身をよじってあたりを転げ回りたくなるような、そんな発作に襲われることになる。
 とっくに終わっていることについて、後から「何々していたらよかった」「どうして何々しなかったんだ」などという結果論を説くのは、ただただ時間の無駄である。だがそうはいっても、在りし日を振り返っていると、するかせざるかの分岐に当たり、あの時に進まなかったもう一つの路の果てに何が待っていたのか、その結末への思いが少しずつ滲み出てきて、気がつくと頭の中で大きく拡がっていた、なんていうことはよくある。
「どうしてたった一言、あんなに簡単な二文字を言えなかったんだろう」
「あの時、もっとあいつに優しくしてあげればよかったのに」
 そして、結びに思う。
 あーあ、「馬鹿だなあ」と。
 こうして、幼い自分を「馬鹿」呼ばわりするのが今の自分なのだが、そうはいっても私もまだまだ青い。毎日を過ごしていれば、様々な選択の場面にぶつかり、その決断に迷うということはたくさんある。問題と選択肢はそれぞれで変わってくるが、単純に考えれば、どれもするかせざるかの分かれ道である。
 今までと少し違うのは、どちらを取るべきなのかは何となく分かっている。だが、その方には大抵困難があって、何だか辛そうに思えるというところである。そしてもう一方は、そのような苦難に遭うことはないとても楽な路。さあ、それを踏まえて、するべきか、せざるべきか。
 答えを決めかねている時、どこからか「馬鹿だなあ」の言葉が聞こえる。それはおそらく三十代、四十代、五十代と、今よりもずっと後の年代に生きる自分たちから、現在の幼い自分への「馬鹿だなあ」なのである。
 未来の自分の声は、それまで、今というとても狭い範囲に囚われていた考えを、もっと先の方までに拡げる。すると、不思議と落ち着いてきて、現在の状況や今後の展望が見通しやすくなってくる。するべきことは分かっているのだ。今は辛い思いをするかもしれないが、これから生きていけば、それもいつかは過ぎ去ったことになるだろう。そうなると、もう迷う必要はないわけである。
「ちょっとちょっと何迷ってんの。これからずっとチャンスはないんだぜ」
「やんなきゃやんないで後悔するぞ。あとで悔しがるのはお前じゃなくて俺なんだからさ。後悔したくないんだよ。頼むよ」
「なんだ、お金のことが心配なの?大丈夫だって。ほら、こうして今何とかなってるしな」
「ちょっとは辛いだろうけどさ。喉元過ぎれば何とかって言うし」
「ま、やりたいことをやればいいさ。そのほうがだいぶお前らしいぜ」
「大丈夫大丈夫。これから案外なんとかなるもんだ」
「お、なんだ。ほら、最初から答え分かってたんだろ。そんなにうじうじ悩む必要なんてなかったんだよ。はーあ、全く」
「馬鹿だなあ」
 私は何度か、この声に助けられている。










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  1. 2015/10/23(金) 19:00:00|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

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