野良犬の生活

部活もバイトもやっていない堕医学生の暮らしを記憶するレポート

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旅の途中(最終莫迦列車)



  一、郡上八幡

のどかな長良川鉄道に揺られて、ちょいと郡上八幡を訪れる
長良川支流の吉田川の走る小さな町は清流の里
日本の名水第一号の宗祇水をはじめとして
町民の生活は水の流れと近いところにあるのが印象として残った
駅員さんの話す「小さな町ですから」
ですからチャリを借りてきままに走り廻るのが気持ちいい
城登りは膝に大きなダメージをくらわすが
山頂から町を望んで飲む特産のサイダーがまたたまらない経験
行き先で触れる人々の気さくさもどこか清廉に思えて
町も食も人も、澄んだ水流に育まれているようだ
鉄道よし、駅よし、町よし、食よし、人よし・・・
前から訪れたかった郡上八幡は
今まで訪れたなかで最高の場所


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  二、飛騨高山の夜

飛騨高山だ
あたりはすっかり夜の色である
本格的な観光は翌日に回すとして
この夜は軽く酒でも飲んで休もうとした
町に出てふらふらと宿り木を探せば
あるある、よさげなお店が
とあるカジュアル・バーのカウンターに落ち着く、いちばん端の席
お兄さんお姉さんと話す流れで、人気の飛騨牛煮込みをつっつきつつ
当地の地酒を幾らか試してみる(こうなりゃどこまでも酒に肥えようではないか)
「それ、何食べてるの」―隣の旦那が口をきく
「ふきのとうとベーコンのキッシュです」
「それこそ燗じゃなきゃな。このお酒は燗にするとうまいんだよ。俺が飲ませるよ。ちょっと、この人に、燗で飲ませてやって」
こんなベタなことがあってもいいのか
いやでも、貧乏学生には心から嬉しい顛末!
なんてこともあれば、旅の気分もほぐれる
軽くどころか、普段以上に酒を摂り
ホテルに戻れば文字通り、バタンキューでこの夜を閉じたのだった


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  三、犬山明治村

時代モノの建築好きの私の聖地・博物館明治村にやってきた
広大な敷地内に大小様々の建物が立つ
驚くべきはそのすべてが明治から現代まで生き永らえてきた“本物”たちだということだ
邸宅や庁舎、教会や学校
さらには写真屋、芝居小屋、風呂屋、床屋までと幅は広い
そのどれもが“本物”
そこに路面電車やSLも走るとなれば
ここはまさしく私のHEAVEN
だがしかし、じっくり見るには一日二日では足りない・・・
閉園間際、ひとり乗車の路面列車で車掌さんと鉄道談義
新潟無機終焉都市から名古屋まではどのような交通がいいのか?
一旦、長野に出るのがいいか、新幹線を使うのがいいか
最終的に私たちが導いた結論は、飛行機を使う


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  四、大井川鐡道

少し前には抒情的なSLやアプト式鉄道の旅に浸っていたというのに
その時の私は、大井川鐡道井川線接阻峡温泉駅から
一つ隣の奥大井湖上駅を目指す自然遊歩道を、えいこらと歩いていた
奥大井湖上駅とは、名の示す通りに長島ダム貯水湖の上に建つ駅である
駅の建つ半島に架かる鉄橋は、線路脇に歩道があって自由に歩けるのだという
私がわざわざ徒歩で駅に進んでいるのは、ただその歩道を歩きたいがためである
自然遊歩道とは聞いていたが、自然要素が大きく
果てに人工物たる駅があるとは思えない
一抹の不安を感じながらもひたすら信じて歩くしかない
―キュイ!
こんなところで、キュイ!とはなんだ・・・
聞き慣れない音の方向を注視すれば
ガサガサと揺れる木の枝、うごめく影、影、影
「猿だ・・・!」
猿だった、しかも、群れでいる
そうか、自分は今、本物の獣道を歩いているのだな
猿たちの姿は見失ったが
全方位を囲む木々の上から視線を落とされているようで、歩いてもなかなか気不味い
不安もいよいよ大きく膨らんできた頃
とどめと云わんばかりの階段の連続、それを登りきれば・・・
「あ。駅」


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  五、沼津

旅の合間、沼津で久しぶりの親戚と会う
沼津は私にとって幼い思い出の残る場所
記憶を辿るように町を廻り、あれこれの四方山を交わして
共通項を一つ一つと確めていく
あの頃と見かけは変わり果てていても、胸の奥に変わらず生きるものがあるのだと知った
夜は親戚のレストランでフレンチのディナーをご馳走になる
貸切のお店に、お客は私ひとりだけ
白赤ワインを香らせて、地産の食材をふんだんに使った料理を頂く
嗚呼、なんて静かで落ち着いて、愛すべき時間だろう


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  六、東京

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級友との四国旅行とつながる気楽なひとり旅も
最後の土地・東京に舞台が移っているのだから寂しいもの
ここでしたいことは、それほどない
だからふらりと寄席を覗きに行った(好きな噺家が上がるらしい)
椅子ではなく座敷に座って聴く落語もいいもので
皆々堅苦しいところなく、気持ちよく笑いも出てくる
これが毎日やっているというのだから、この町に住む人が正直羨ましい

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シルク・ドゥ・ソレイユ「TOTEM」
自然の世界というだけならこれまでにもあったが
ここに生命や人類の進化といったテーマも加わり
珍しくサイエンティフィックなショーへと仕上がっている
主題としては難しい作品かなと思っていたが
演目、演出、音楽、衣装等のどれもが世界観をよく表現していて
一貫したストーリーはないが、最後までステージに引き込まれてしまう
演目一つ一つも作り込まれていて見応えがある
特に、マニピュレーションの魅せ方が凄まじくよかった

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故郷・秋田への新幹線で、私の旅が終わろうとしている
私の旅、というのは今回のシリーズのみを指しているが
もっと、以前から続いていたものを意図してもいいような気がしてきた
大学に入り、親元を離れた私はいつの間にか旅をするようになった
色々なものをこの眼で見たくて、あるいは今とは違った場所に行きたくて
どれもが本当に楽しい旅だった
それでも、その日々のすべてを覚えているわけではない
記憶はところどころで途切れていて
まるで、いつか見た夢であるかのようにぼんやりとしている
車窓から、白い雪が未だに積もっている集落が見える
故郷はまだまだ寒そうだ
あーあ、全部終わっちゃった
私の旅も、大学生活も―
大曲で在来線に乗り換え、乗客の口からは懐かしい訛りが聞こえてきた

  1. 2016/03/23(水) 21:00:00|
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筆者紹介

シバケン-いかれたNeet-

Author:シバケン-いかれたNeet-
Sex:\(`・ω・´)
Work:堕医学生
Base:新潟死期終焉都市

趣味はお散歩、特技は悪だくみ

筆者結語

日常系赤面ブログ「野良犬の生活」を応援していただきありがとうございました

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